第5章 ST☆RISH ツアー中の過ごし方
**
翌日
『ん…』
と朝目覚めると
目の前にトッキーの綺麗な顔。
背中にはレンくんの体温があって
幸せを感じる。
でも、今日は早起きさせないと!
ガチャ…パタン…
という隣の部屋からの音が聞こえて
ミューちゃんとランランも
起きたことが分かる。
そろそろ2人を…なんて思っていると
両隣から
~♪
ブブツ…ブブツ
とアラームの音とバイブの振動。
すると、
パッ…とトッキーの瞳が開いて
バチッと目が合う。
『トッキー、おはよぉ〜(ˊᗜˋ*)』
「ん…おはようございます。
早いですね」
『うん。目が覚めちゃって、
寝顔に見惚れてたとこ…//』
と言ってその綺麗な
瞳…頬…唇…髪に指を這わせる。
「っ…///
はぁ…離れたくない…」
ギュゥッ…
『ふふっ、
でも、そろそろ起きないとだね…』
2人で笑いあってると
「レディ…俺にはしてくれないの?」
って突然背後から聞こえる
『あ、レンくんも起きたんだね
おはよ(。☌ᴗ☌。)』
って、ぐるっと体を反対向けて
ギュゥッってする。
目の前に厚い胸板がチラッと見えて
そこにチュ…とキスする。
「っ……///
か、可愛い……////」
『今日から1週間は
ファンのものだから、
痕は付けられないけど
記憶に私を焼き付けといてあげる。」
「はぁ……離れたくない…//」
『ふふっ、トッキーと同じこと言ってる♡
はいっ、起きますよっ!』
体を起こす私を
ベッドに引きずり戻そうとする2人。
『もう!2人ともっ!』
と、大きい声を出すと
バンッと
エプロン姿でおたまを担いだランランと
完璧にキラッキラのミューちゃんが
寝室の扉を開けて入ってくる。
「おい。貴様ら…
早く降りてこい。」
「レン、トキヤ、
朝飯できてんぞ。
今日リハからスタートだろ。
早く準備しろ」
『ランラン、ミューちゃん!
おはよぉ〜( ¨̮ )』
「はよ。
〇〇はもう少し寝ててもいいんだぞ?」
ランランが優しい瞳で見つめてくれる。
『んーん。
今日は私もお仕事なの。
皆のお見送りしたら
自分の支度あるから起きるよ( ¨̮ )』
「はぁ…起きますかね…」
「…だね」
ようやく諦めた様子の2人。
パパっと着替えて、
いい匂いのするダイニングへ
降りていく。