第5章 ST☆RISH ツアー中の過ごし方
「ん?…レディ…?
どうしたんだい?」
『へっ!?な、ナンデモナイヨ!』
少し距離を縮めてくるレンくんから
そそっと逃げる私。
「んー?
本当のこと…言わないと…
夜酷いことになるの…分かるよね?」
「?…どういうことです?」
「さっきシノミーの名前
出したら急に態度がよそよそしくなったから
怪しいなぁと思って。」
『あ、あ怪しくなんか…( ˊᵕˋ ;)』
「まさか、私たちより…
四宮さんの方が好き…なんてこと。」
『あ、あるわけない!
それはないけどっ!』
「…けど?」
目の前にレンくんの顔があって逃げられない。
『ちょ…ちょっと…
歌は好き…////』
というと
「ふーん……
レディは俺たち以外の歌で
耳と脳をいっぱいにすることがあるんだね。」
「……確かに。
そう言われると許せませんね。」
『…う、…で、でも…////』
両側の耳元で囁かれて
耳責めに興奮する反面
恐怖心さえ掻き立てる2人の声色に
泣きそうになる。
「悪いのは…この耳?
ネトォ……」
『ひぁっ!?///』
耳の中にレンくんの舌が入ってきて
耳の中をかき回す音が鮮明に聞こえる。
「それとも…こっちの耳…ですか?
チュゥ…」
『ぁんんっ////』
トッキーには耳の後ろキスされ
感じてしまう。
『ちょ、…2人とも…落ち着いて、、
夕飯、食べて落ち着こ?ね?』
何とかなだめようとする私。
「…………クス…なんてね。
嘘だよ。
俺たちの仲間のこと…
好きでいてくれるのは嬉しい。」
「ふふっ…//
いつも余裕の貴女が
ここまで取り乱すのも珍しい…」
って、私の顔を覗きながら
クスクス笑う2人。
『へっ!?……
ふ、2人とも、今の…
お、怒ってるわけじゃないの?』
と聞くと
「クス……別のグループだったら
嫉妬するかもしれないけど、
シノミーの歌が好きなのは俺達も同じだからね^^」
だって。
『もう!
傷つけちゃったかと思って
心配したのに!٩(๑`^´๑)۶』
プンスカと怒ると
2人がごめんごめんと言って、
ダイニングの方に移り、夕飯を食べ始める。
私も2人について行って
2人が食べているのをじっと見つめる。
共同生活を初めてから
1週間も一緒にいられないことがなかったから
目に焼き付けておく。