第4章 baby my strawberry
「?…どうかされたんですか?」
俺たちの様子にただ事ではないと思ったのか
イッチーが俺たちの元に
小走りでやってくる。
「やぁ、イッチーおかえり。」
「お2人ともどうされたんです?
〇〇さんは?」
キョロキョロとレディを探すイッチーに
書斎を指さして
「今かくかくしかじかで…
こういう状況…」
と説明すると
「……あ、あ…あなたたちは…ッ
なんてことを…ッ//
次から次へと…
嫌われたいんですか!?!?」
怒りと呆れと恥ずかしさが混じって
感情がめちゃくちゃなイッチー
「まあまあ…
なっちゃったもんは仕方ないからさ
このあとどうするか、
イッチーも一緒に考えてくれない?」
「…まぁ、私は1度〇〇さんに
帰ってきた旨を伝える必要があるので
ついでに様子を伺ってきます。」
「ん。よろしくね^^」
**
トキヤside
コンコン…
「〇〇さん、一ノ瀬です。
ただいま戻りました。」
閉じられた扉をノックすると
『あっ、トッキ~!
おかえりなさい』
と、思ったよりも明るい声が返ってくる。
「話はレンから聞きましたが、
まだ部屋から出られませんか?」
『うん…もう少し。
ミューちゃんには反省してもらわないと。』
「反省…ですか?」
『うん…だって、ミューちゃんだけずるいって
トッキーもランランも思うでしょ?
だから2人に替わってお仕置してるのっ』
「あぁ…ふふっ…そういうことでしたか。
私は貴女の心が傷ついたのかと…
なるほど……分かりました。
ではもう少し、お仕置して差し上げましょうか。」
『ふふっ、うん。
ありがと♡
ランランが帰ってくる頃には
そっち戻るから』
「はい。」
**
レンside
イッチーが書斎の彼女となにやら話して
スタスタとソファの方に戻ってくる。
「レディ…怒ってたかい?」
不安げに尋ねると
「クスッ…いえ、
これはカミュさんへの”お仕置”だそうです。」
と、笑って返すイッチー
「お仕置だと!?」
目を見開くバロンに
「ハハッ…バロン…
〇〇ちゃんから
お仕置されてたんだって(ˊᗜˋ*)」
お腹を抱えて笑う俺。
「でもまぁ、効果覿面だよね
間違いなくバロン…ショック受けてたし」