第4章 baby my strawberry
「俺はその苺がいいのだ。
ほら、出せ」
そのサディスティックに
レディも口を押さえて
フルフルと首を振る。
『ん〜っ////(><)』
「飲むなよ…ほら早く…
俺の苺がお前の口の中で
ぐちゃぐちゃになるだろうが。」
……なんつープレイだ…
自分の口を押えて
いやいやする〇〇ちゃんの腕を
掴んで引き剥がし、
顎当たりを持って唇に親指を入れる
レディも噛む訳にいかず、
観念してそっと
口を開き、舌をベッと出す。
すかさずバロンが顎を持っていた手で
レディの口から苺を摘み
そのぐちょぐちょの果実を頬張る。
その妖艶さに
『っ~//////
ミューちゃん最低っ!
もう、知らないっ!』
「あ、おいっ、」
「レディっ」
そう言ってレディは目に涙を浮かべ
パタパタと走りながら
バタン…と書斎に籠ってしまった。
ドラマでもヒロインに
逃げられる2人のシーンが流れている。
バロンと俺は空かさず
書斎のドアの前に立つ
コンコン…
「おい……出てこい。」
バロンがこう言って
ドアノブに手をかけようとしたけど
『入らないでっ!
勝手に入ったら
ミューちゃんのことっ、嫌いになる//』
「なっ、!?!?」
この言葉に石のように固まるバロン
「ねぇ、レディ?開けてくれないかな?
……まさか、一人で泣いてないよね?…」
心配して声をかけるけど
『ダメ…
泣いてないけど、
す、すっごいやだった!
から、今日はミューちゃんとは
スキンシップとらないっ』
と、ひとまず声が元気そうではある…
俺たちは一旦ソファに戻り
作戦会議。
ギシッ…
「あ、あれほど怒るようなことをしたか?」
「……うん。
あれはないね。
いくら彼氏でもやっていい事と悪いことはあるよ。」
「なっ!?!?///
貴様もキスで苺を口移しなど
同じようなものではないか。」
「確かにそうだけど、でも、
嫌がられたのはバロンであって
俺じゃないってことは確かだよね?」
「…ムッ( ・᷄ὢ・᷅
とにかく…どうする」
「ひとまず、レディがあの書斎から
出てきてくれるのを待つしかないよ。
俺たちが何かしようとしても
火に油を注ぐだけだよ…」
2人で頭を抱えてどんよりしていると…
「ただいま戻りました…」
とイッチーがリビングに入ってくる。