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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第1章 告白の返事



**

公演が無事に終わり、
打ち上げしましょうなんて空気。

打ち上げの時間と場所だけ聞いて
19:00まで、控え室で過ごそうか悩みます。

18:45には行きましょう。

それにしても、
いつもはさっさと帰る
レンやカミュさんが
結構遅くまで残っていますね…

黒崎さんは
17:30頃に「ちょっと走ってくる」
と荷物を置いて行ってしまいましたし…

時計を見ると、
18:00になっています。

するとレンたちの会話が耳に入ってきます。

「じゃあ俺はそろそろ出るよ?

来る時に車の中で伝えたけど、
今日は大事な用事があるから、送れないからね?

打ち上げには間に合うと思うけど。」

ロッカーから荷物や上着を取り出しながら
レンがカミュさんに話しかけています。

「あぁ。案ずるな。
俺も打ち上げまでに
大事な用事がある。
そろそろ出ようかと思っていたところだ。」

カミュさんも
ロッカーから鞄を取り出して
帰宅準備をしています。

「そう?
なら良かった。」

「そうだ、神宮寺。
近くに良い洋菓子店を知らないか?」

「んー、
バロンも知らない店なんて
自信ないなぁ…

あ、でも
最近できたココなんてどうかな?
女の子達に人気みたいだけど。」

と、スマホの画面を
カミュさんに見せています。

「うむ。
そこで手を打つか。

メッセージで共有しておけ。」

「ふふっ、はいはい。

あっ、バロンこそ、
近くの花屋さん知らないかい?

バラを買いたいんだけど、
劇場の傍の花屋のは
もう売り切れてるみたいでね。」

少し残念そうに手を挙げる素振りのレン。
バラ…打ち上げの時に
〇〇さんに渡す花束でしょうか?

「あぁ…それなら
前に愛島に買いに走らせた花屋が
近くにあったはずだが…」

カミュさんが答えながら
控え室のドアノブに手をかける。

「そう?
じゃあセッシーに聞いてみるよ。
ありがとう。」

「ああ。」

なんて会話をしながら
楽屋を後にする2人。

ガチャ…バタン…


2人がいなくなって、
急に控え室が静かになりましたね。


「贈り物…か…」

特に何も考えていませんでしたが、
私も今夜の彼女になにか…

そう思い立ち、

ガチャ…

タタッ…

今朝貰ったコーヒーのお返しにと
近くのコーヒーショップに
コーヒーを買いに走ります。


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