第1章 告白の返事
翌日
劇場の控え室に向かいます。
いつも私が1番に来ているので、
今日も私が1番でしょう…なんて考えながら
ガチャ…と
扉を開けると
「やぁ、イッチー」
「フン…遅いぞ」
「チッ…
珍しく早く来たからって
調子にのんなよ、お前ら。」
〇〇さん以外全員
揃っています。
「…お、おはようございます。
皆さん早いですね。」
最後の公演だからでしょうか…?
なんて自分を納得させながら
ロッカーに荷物を入れ、
いつも私が座っている
ソファに腰をかけます。
ギシ…
ルーティンとして読んでいる
この公演の台本を
ペラ…
と開いて
いつものページを読んでいきます。
皆さんもそれぞれ
激甘コーヒーを飲んだり
鏡で髪型をチェックしたり、
体を動かしたり
いつもの日常を過しています。
すると…
ガチャ…
と、扉が開き
全員がそちらに目を向けます。
『ふぁ~…おはよう〜
皆早いねぇ』
と可愛い顔で欠伸をしながら
入室してくる彼女。
「……//」
今日から私の彼女になるんですから、
その顔も他の3人には見せないでって
言わないとですね。
私はこの時彼女しか見えていなくて、
他の3人も彼女に釘付けになっていたことに
全く気づかなかったのです。
「おはよ、レディ…//
今日も綺麗だね…」
と彼女の髪に口づけるレン。
…やめて欲しい。
『ふふっ、おはよレンくん。
いつもそう言ってくれてありがとう( ¨̮ )
レンくんこそ今日も輝いてるね♡』
「そ、そおかな?…//
そういってもらえて、嬉しいよ…//」
百戦錬磨のレンも
彼女の言葉にはたじろいでいます。
とそこに
「輝きなら俺も負けてねぇだろ?」
と、レンと彼女の間に割って入る黒崎さん。
『もちろん^^
ランランも輝いてるよ?
でもランランは
キラキラしてるっていうか、
男らしいところが素敵でしょ?』
「そ、そうか…?//
まぁ、お前がいうならそうかもな//」
そんな黒崎さんの背後から
「フン…鼻の下を伸ばしおって…」
といつものスティックで
縁切りをするカミュさん。
「あんだと!?(ꐦ°᷄д°᷅)」