第18章 人生の転機
ひとまず、
シャイニング事務所の敷地から出るために
車を走らせる菱。
敷地を出たあたりで
『…やっぱり条件を突きつけられた。』
と切り出す〇〇
「条件……なんだったんです?」
恐る恐る聞くと
『1つはうちの会社を買収したいってこと。
もう1つは……私が4人と別れること。』
と返ってくる。
「なっ!!
やはり…バレていましたか。
それに会社のことだって…
…やっぱり…裏があったんですね。」
『うん。
でも、デザイナーの話
…私は前向きに考えたい。
この機会を逃したくない…』
この言葉に一瞬
息を飲む菱。
『そして、彼氏も手放したくないし、
会社も渡したくない(^^)』
と付け加える〇〇に
ホッとした様子で
「さすが社長!
やっぱりそれくらい欲張りでないと。」
と、笑顔になる。
『ふふっ…もちろん
手を貸してくれるよね?』
「当たり前です!
ただ、4人の事も知られているとなると
相手もそれなりに
手強いですよ。」
『だね…
返事は来週の水曜日にすることになってるから、
それまでに
相手の条件を覆せるだけの
武器を手にしておかないと。』
「1つは特大の武器がありますから
これを磨き上げましょう。」
『……だね。』
2人はニヤリとなんとか
口角を上げながらも
額には汗が見える。
強大な敵(大手事務所)を前に
強がって見せているようだ。
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シャイニング事務所
社長室
シャイニング早乙女が外を眺めていると
「コンコン…
お呼びでしょうか?」
と、龍也ではない
秘書のような男が入ってくる。
「ミスター黒木、
彼女の会社が逼迫している状況に
変わりはありマースか?」
「いえ、依然として
ギリギリ持ちこたえている状況です。」
「会社の買収…彼女にとっても
悪い話ではないはずデース
but その話の時も明らかに
怪訝な顔をしまシタ。。。
もう少し彼女たちについて
調べてくだサーイ!」
と、言われ
「承知しました。」
と頭を下げる秘書の黒木。
そして、社長室をあとにした。