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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第17章 代替品の恋慕



『ミューちゃんと、ランランまで!?
ふ、ふたりとも、ツアー中じゃ…』

申し訳ない気持ちで
いっぱいになる〇〇に、

「嶺二と一緒にいたら
コイツから連絡が来たんだ。
こんな写真と一緒にな。」

と、スマホの画面を見せる蘭丸。

なにやらメッセージアプリのスクショ画面で
瑛一からの「こいつを返して欲しければ、寮に来い。」
というメッセージの下に
〇〇の無防備な寝顔の写真
が送られている。

まるで人質をとったかのような
メッセージに凍りつく〇〇。

そして、

「スマンが5人にしてくれるか?」

とメンバーをリビングから追い出す瑛一。

文句を言いながらも
各々の部屋に戻っていくHE★VENSたち。

それを見届けてから

「まさか…この3人が現れるとはな…
一ノ瀬トキヤはともかく…」

と、カミュと蘭丸を睨むようにみつめる。

『瑛一…まさか、
私の恋人を炙り出すために…?』

瑛一のただならぬ雰囲気に
ゾッとして問いかけると

「…ククク…
まぁ…そんなところだ…

(本当は神宮寺レンと一ノ瀬トキヤ、
どちらが恋人なのかを炙り出すためだったが…

…まさかあと2人でてくるとは…)

お前たち…4人で付き合っているのか?
ここを修羅場にしないでくれよ?」

と〇〇が内緒で各々と付き合っているのか、
はたまた合意の上なのかを確かめようとする。

その魂胆が分かったカミュが
これ以上、ただで情報をくれてやるものかと

何かを言い返しそうな〇〇を
そっとなだめる。

「〇〇…話は後だ。
ここは空気が悪い。
1度家に帰るぞ…」

『…っ、だって…(∵`)』

「いいから。」

そんなやり取りをしていると

「ハァ…ハァ…□□さまっ!」

また菱が駆けつけてくれる。

『ひ、菱っ!?』

息を切らす菱の
背中を擦りながら声をかけると

「ここまで菱さんに
連れてきてもらったんです。
すいません。
勝手なことをして。」

と、トキヤが〇〇に状況を説明する。

「も、…3人とも、門を入ってすぐに
出ちゃって…

探しましたよ…っ…はぁ…」

そして、
到着したばかりの菱に瑛一が

「丁度良かった。
〇〇のマネージャー、
はやくそいつを連れて帰ってくれ。

この3人は俺が送り届ける。」

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