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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第17章 代替品の恋慕




するとそこに

「ひどいなぁ〇〇ちゃん。
わいは全員に本気って言うてるやん。」

と、スタスタとヴァンがやってくる

『げっ。…いつから聞いてたんですかぁ?』

「げっ。て聞こえとうで。
いつきたん て、ついさっき〜

わいが誰でも口説いてるって言ったあたりかな〜」

こう聞いて、
レンが愚痴をこぼしている所を
見られていなくて良かったと
内心ほっとする〇〇

「レンちゃんには
優しく話してんのに、
なんで俺にはそんな冷たいん?」

ボスッと〇〇の横に座り、
肩に手を回そうとするヴァン。

『理由もなく口説いてくる人を
警戒するのは当たり前です。』

パシッと腕を払い除ける〇〇に
警戒していたレンが少し安堵する。

「理由?
気に入ったからじゃダメなん?」

しかしまだ諦めないヴァン。

『ダメです。
七海さんを気に入る理由は分かるけど、
私を気に入る理由が見当たらない^^

どうせ瑛一との関係を探ってやろうとか
そんな魂胆なんでしょう?^^』

と冷たい笑顔で応じる〇〇

「…ギクッ(=_=)

なんや、可愛くないなぁ~
見透かされてるみたいやわ。」

とお手上げポーズで降参した様子。

夫婦漫才のようなやりとりに

一瞬安堵したレンの心に
嫉妬心が湧き上がってくる。

『だから、瑛一に聞けばいいでしょ。
まぁ、ただの元共演者としか言われないと思うけど。』

「えー、ケチやなぁ…っと、
そろそろ撮影始まるやん!

ワイ行くわ!

ほなまた後で^^
今日は外暑いでぇ~…」

と急に立ち上がって
撮影に向かうヴァンの背中を見送る2人。

少し沈黙したあと

『嵐みたいな人だね…』

とレンに言うと…

「……うん…そうだね…

…じゃあ、俺も行くよ…」

と、こちらを見向きもせずに
行ってしまう。

『あ、…うん…』

なんだか寂しげなレンの背中を見送る〇〇。

『……(いつもの余裕が無い…
レンくん…大丈夫かな…)』

**

撮影では

2人の対立シーン。

スタンバイ中に
先日の出来事が反芻するレン。

**



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