第16章 とあるメンテの日
『あっ、レンくん!
ごめん、騒がしかったね( ˊᵕˋ ;)』
「大丈夫だよ^^
それより、もう終わったのかい?」
と、優しい笑顔を向けるレン
『あ、違うの…
あとはマッサージが残ってるんだけど、
いつもの人、
お子さんがお熱で幼稚園から
呼び出しがあったみたいで
急遽帰らないと行けなくなっちゃって…( ˊᵕˋ ;)
旦那さんとか色んな人に連絡してみるって
言ってたんだけど、
私は大丈夫だから行ってあげてって
言ったの…^^
お子さんが何事もなく無事だといいなと思って…^^』
というと、
「レディは優しいね^^」
と、腰に手を回すレン
『そんな事ないよ^^
誰だってこうするでしょ…//』
と、真っ直ぐに言う彼女。
「……じゃあどうすんだ?
代わりに誰か来んのか?」
リビングに戻るふたりに
ソファに転がる蘭丸が
警戒しながらこう言う。
『うーん…まぁ、
そう言ってはくれたけど、
全然来なくても大丈夫だと思ってる^^』
なんて言っていると
ブブッと〇〇の携帯が振動し、
”代わり見つかったみたいです
詳細が分からず申し訳ないですが、
そのうちサロン名を名乗る人物が
チャイムを鳴らします。”
と、メッセージが入る。
『あっ、代わりの人を
呼んでくれたみたい!』
キラキラとした笑顔を
2人に向けると
「それは良かった^^」
「あぁ。
それまで、なにか飲むか?」
と、笑顔を向けてくれる。
蘭丸は立ち上がって
〇〇に紅茶をいれてくれる。
レンと2人でソファに座ると
「レディ…ネイルしたの?」
手を取ってまじまじと見つめる彼。
『う、うん……//
撮影もあるから、
カラー入れられなくて、
フレンチネイルだけど…//』
「前から思ってたけど、
手も…とっても綺麗だよね//」
と、すべすべと手の甲を撫で、
ぎゅっと指を絡ませて握る。
『っ……////
そ、そぉかな…//』
あまり言われ慣れない褒め言葉に
ドキドキしてしまう〇〇。
すると、蘭丸が、ソファの前のテーブルに
自分と〇〇の分の飲み物を用意して
レンとは反対側に腰掛ける。
「……ほんとだな…
すべすべしてて、肌は気持ちいいし…
指は細長くて…白くて…綺麗だな。」
と、反対側の手を握る。