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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第14章 告白



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レンside

8公演目の前日

休憩時間が終わる時間になっても
稽古場に現れないレンを探しに
中庭を訪れる〇〇

「~…」

そこには
2人の掛け合いシーンを
1人で練習しているレン。

陰でそっと見守っていると
足元になにやら
アクセサリー用の小包が落ちている。

それを拾おうとして
頭を壁にぶつけて
ゴンッという音が聞こえる。

その音にレンも〇〇に気がつく。

『痛った…(。-_-。)』

「大丈夫?( ˊᵕˋ ;)」

額を擦る彼女のもとへ
駆け寄るレン。

『あ、…あの、
決して、覗くつもりでは…(>ㅿ<;;)//』

と焦りながら弁解する彼女。
額を押さえる方と逆の手に
見覚えのある包みを見つけ、

「気にしないよ( ¨̮ )

それよりその包み…」

と、心当たりがある様子のレン。

『あ、レンくんのだった?

ここに落ちてて…』

はい と包みをレンに渡す〇〇に、

「それ、レディがもらってくれない?」

と笑顔で言うレン。
そこには迷いのようなものが伺える。

『えっ?』

と、聞き返すと、

「こんな風にバレちゃうと思わなかったけど…
実はレディに贈り物と一緒に
俺の気持ちを伝えようとしてたんだ。」

といつになく真剣な眼差しで
〇〇を見つめるレン。

『気持ち…って…?//』

先日カミュに告白されて以来
気持ちの整理がついていない〇〇は
またもやこんな展開になり、
ドギマギしている。

「…俺と付き合って欲しい。」

レンの情熱的な視線から
目が離せない〇〇は
思わず息を飲む。

『あ…で、でも…
その、気になる人が居るって前……』

空気に飲まれそうになる中、
精一杯、理性的に振舞おうとする。

「……クス……
本当に気づいてなかったの?
俺の気持ち…//」

と、髪をするりと撫でられる。

『……そ、それって…///
(あれ、私の事ってこと!?///
全然分かんなかった…//)』

何となく察した空気を出すと

にっこりと笑って

「……どうかな?
他の3人に取られたくないんだ。」

と、少し垂れた横髪を
耳に掛けられる。
その仕草にドキドキしてしまう。

『………
い、今は舞台に集中したいから…
返事は公演最終日…でもいい?』

それが精一杯の返事だった。

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