• テキストサイズ

【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第14章 告白



「うむ…
俺の演じる役も
優雅な貴族生活を送り、
同業者にも一目置かれるスペシャリスト
というのは良いが、口癖が気に要らん。

”砂糖が足りんぞ…”
とはどういう事だ。」

と、会話に入ってきたカミュに、
筋トレを一時中断した蘭丸が

「あぁ?

お前は限りなく真実の姿に近ぇじゃねぇか。」

と物申す。

「俺は砂糖を切らしたりなどせんわ。」

『え、そこ?』
「そこかい」

と、思わずツッコむ
〇〇と蘭丸。

「ハッ…貴様は本人そのままだな。黒崎。

任務中に腹が鳴り、
敵にあっさり見つかるスパイ。」

と、続けるカミュに

「俺は仕事中に腹を鳴らしたりしねぇ。

つーか、なんでてめぇは俺様の役なんだよ。
執事どこ行った執事。」

と言い返す蘭丸。

『…(うわ…これそろそろ喧嘩し始めるやつ…)」

「リサーチの足りぬ男だな。
以前愛島と出演したミュージカルが
好評を得て以来、
このような役を演じることも多くなったのだ。

貴様もプロなら共演者が過去に演じた役程度
全て頭に入れておいてはどうだ。」

「ハッ…てめぇもプロなら
くだらねぇこと調べてる時間を稽古に使えよ」

なんて〇〇の思った通りの展開になっていると

「困りましたね…
先輩方が言い争いを始めてしまいました…」

と、〇〇とレンに
小声で困った表情をするトキヤ。

「クス…大丈夫だよ。

それに、今回の舞台で
俺たちはライバルなんだから
少しくらい熱くなってた方が
面白くなるんじゃない?」

と、レンがこの状況を面白がる。

「確かに。
〇〇さんが持つ情報を、
誰が1番先に引き出すか…

それが、今回の作品の
見せどころですからね。」

と、チラッと〇〇の方に目をやるトキヤ。

『うふふ…さぁ、誰でしょうね?』

「フッ…
だから、俺とイッチーもライバル。」

「クス…こんなふうに
親しげに話していてはいけませんでしたね。

いつ…足元をすくわれるか分からない。」

「油断大敵…ってね」

『今はべつに仲良くしてていいんじゃないの…( ˊᵕˋ ;)」

なんて話していると
カミュと蘭丸の口論が終わってお互い
別々の方に向いて歩き出す。


/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp