第14章 告白
「差し入れでしたら、
私も預かってきています。」
『(゚O゚)!!…(トッキー参戦した!)』
ここでトキヤが会話に割って入り
「んっ!?」
「なにっ!?」
と反応する2人。
「寿さんと…音也からですが…
先輩お2人は
甘いものと高カロリーな物を好まれると伺いましたので
そのようにリクエストしておきました。」
と箱を取りだし
パカッと開ける。
子供のようのパァっとした表情になる
カミュと蘭丸に
『クス…(可愛い//)』
なんて思っていると
レンも同じことを考えている様子。
2人で笑いあっていると
「レーズンサンドか…
ん?クンクン…僅かに異質な香りが…」
「クンクンクン…ワサビか。」
「間違いないな…」
と不穏な空気…
「チッ…嶺二のやつ…仕込みやがったか…
おいレン、毒味しろ…」
と、急に無情なことを言う蘭丸。
まるで暴君だ。
「ぅえっ!?俺かい?」
さっきまで蚊帳の外で見ていたレンは
巻き込まれてびっくりしている様子。
「てめぇ辛いの得意じゃねぇか。」
「あのぅ……割って調べればいいのではないでしょうか…。」
「なるほどな」
「違いねぇ…」
**
またスパイの駆け引きの話で盛り上がっていると
ブーッ、ブーッと
スマホのバイブ音が鳴り、
「おっ、イッチー、メールじゃない?」
とレンがトキヤの携帯を指し、
「そのようですね…
…誰でしょう。」
と画面を確認するトキヤ。
「…あぁ…」
「どうしたんだい?」
「…音也からです。
”舞台頑張ってね”と…
こんな直前にメールして、
返って集中力を削ぐことになるとは、
考えないのでしょうか…」
「イッキは緊張知らずだからね。」
という会話を聞いて、
(ST☆RISHの一土木音也くんかぁ…
仲良しなんだなぁ…)
なんて考える〇〇。
そこに
ピリリリ…
とレンの携帯にもメールが。
「おっと…俺にもくれたのかな…」
内容を確認して
「クス…嬉しいね…」
なんて微笑むレン。
「今、セッシーと一緒にいるのか…
てことは…」
というのと同時に
カミュと蘭丸の携帯も鳴る。
「蘭ちゃん、メールだよ!
多分セッシーから!」
と携帯を投げるレン。
それをキャッチして
「っ、…投げんな」
と言う蘭丸。