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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第14章 告白




**

数分後

「オランジェットは、
私の背後に立っている、
レンのポケットの中…

違いますか?」

先輩二人も帰ってきて、
スパイの役作りにちなんだゲーム
”オランジェットはどこだ?”が
カミュによって開催され、
トキヤが答える。

全員がレンに注目し、
「ヒュ〜…お見事」

と、オランジェットがレンのポケットから出てくる。

『わぁ〜!すごーい
トッキー流石〜』

と、パチパチパチと拍手を送る〇〇

「あの一瞬を見逃さぬとは、
大したものだな。」

とカミュ

「これくらいのことは…//」

と、少し照れ笑いするトキヤ。

「おやおや、打ち合わせなしに
急に飛んできたオランジェットを受け止めて
ちゃんとポケットにしまった俺には…
お褒めの言葉は頂けないのかい?」

「……貴様ならその程度、
容易くできるだろうと思ったのでな。」

「…クス…それはそれは、何よりの褒め言葉だ…」

というカミュとレンのやり取りを見て

「テメェら…
こいつが食うか?つった時点で
菓子がラス1だったことはスルーでいいのか?」

という蘭丸に

『…ふふ…(確かに…)』

と編み物をしながらクスッとなる〇〇。

そんな彼女をチラッと見てから

「フン…当然…こやつらが
辞退することを計算にいれた上で
勧めたのだ。」

と自信たっぷりにこう言うカミュ。

「得意げに言うことかそれ…」

と呆れる蘭丸に

「フン…このような些細なやり取りの中で
相手の心理を読むのもまた
駆け引きの面白さであろう…」

ともっともらしいことを言ってのけるカミュ。

「知らねぇよ」

「何なら…貴様とも
ゲームと行くか?

といっても何もなしじゃつまらん…

どうだ?そこにある差し入れを賭けて…」

「テメェ…菓子を独り占めしたいだけだろ」

「クッ…」

「テメェの浅知恵なんてお見通しなんだよ。

言っとくが、クリスマスに苺食われた恨みは
まだ忘れてねぇからな。

今度は渡さねぇ。

欲しいんだろ……」

差し入れの取り合いを始める2人を横目に

『始まったね…』

「だね…」

と、レンと〇〇が呆れた様子。

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