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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第2章 新しい家




**

カミュside

数分前


「うむ。
このサブレ…なかなか美味いな。」

『でしょ~?』

サクサクと菓子を食べる音と
コーヒーをすする音が
心地よく、
思いのほかまったりとしてしまう。

2人きりになったら
色々な方法で嫌がらせをしてやろうと
考えていたが、
何かをする気にならない。

『てかミューちゃん…
2人きりだと意外と紳士だよね///』

と、俺の右肩に
ポスッと
頭を寄りかける〇〇

「俺はずっと紳士だ…//」

『うふふっ♡
…幸せ〜♡』

本当に幸せそうな顔をするこやつが
愛おしくてたまらなくなる。

じりじりと右手を〇〇の
右肩に近づけて
こいつの肩を抱こうとするが…

『そうだっ!』

と、急に立ち上がる。

「どうしたというのだ。」

『皆がお片付けしてる間に
お風呂入ってくる~!

そっちの方が絶対効率いいよね?』

と、こちらを振り返り
俺の同意を求める。

「……ま、まぁ、そうだな。」

というと、

『そうと決まれば
早速行ってくるね!

次ミューちゃんの番だから
用意しててね!
バスローブがよかったら、
ランドリー室にあるからね〜』

とリビングの扉から出てしまった。

「フン…忙しないやつめ…」

と、コーヒーカップに口をつけたとき、
冷静になって考える。

あやつ……今風呂に入ると言ったか……?

ということは、
俺が今あの洗面室の扉を開けたら
あやつは一糸まとわぬ姿…

いや…だが…さすがに人としてそれは……//

クソ…あやつがもう少し警戒でも
してくれれば、
罪悪感なく嫌がらせが出来るというのに。


**

蘭丸side


「…というところで、
貴様らが降りてきたのだ。」

ソファで3人仲良く並んで
カミュの話に聞き入る俺ら。

「…お前に罪悪感とかあったんだな。」

「…確かに。
よく待っていてくれたよね。

…っと…それじゃあ行きますか。」

そう言うと、
レンがソファから立ち上がる。

「行くってどこにだよ?」

見上げる俺に

「え?浴室だけど?」

と振り返って
当たり前でしょ?みたいな顔するレン。

「貴様…正気か。」

「バロン達こそ正気?

こういうのは
最初からさも当たり前のように
一緒に入っていれば、
日常になるんだよ?」

と、真顔だ。
こいつすげぇ。



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