第14章 告白
数日後
レンside
俺たち4人の控え室…
「…で、この本がおすすめで〜…」
『あ、私このシリーズ1と2は読んだことある!』
「最新では5まで出てるぞ。」
『え、そうなの!?…
帰りに本屋寄ってみようかな〜』
「明日になってもよければ、
持ってきますよ」
『え〜、ありがとう〜(。☌ᴗ☌。)
嬉しい♡
あ、ランラン
この前借りたCDありがとう〜^^
すっごく良かったよぉ』
「おう…ロックだったろ?」
『うん!
とくにイントロのベースがいいなって思った』
「分かってんじゃねぇか。」
(な、馴染んでる……
俺の知らない間に
どこかで親交を深めたのか
3人が〇〇ちゃんと仲良くなってる。)
と目の前の4人の様子を見て焦るレン。
ただ
(何を焦ってるんだ…
馬鹿馬鹿しい…
…別のところで休憩しよう…)
と、冷静になって
控え室から出ていくレン
その様子をみて
『ごめんね…ちょっとお手洗い…』
と〇〇も席を外す。
**
「ふぅ…」
控え室、帰り辛いな…
なんて喫食スペースで座っていると
ひょこっと
扉のところから
〇〇が顔をのぞかせる。
1人にして欲しいという気持ちと
追い掛けてくれて嬉しいという気持ちが
交差して複雑な表情になる。
『……1人になりたい気分?』
と、その表情をみて空気を読む〇〇に
「いや、大丈夫だよ…どうしたの?」
と自分の隣に誘導するような仕草をするレン。
『いや…レンくんと
もっとお話したいなと思って…』
と、隣に腰掛ける彼女に
「……で、俺も手懐けて
4人の男を侍らせて…どうするの?」
とギロッと〇〇を睨みつけるレン。
(さぁ…どう応えるかな。
そんなつもりはない…って否定する?
図星だって、言葉に詰まる?
それとも心外だって逆上する?
どう答えても幻滅しそうだけど……)
なんて考えながら、答えを待つレン。
そんなレンに…
『……やっぱりそう見える?』
と、予想もしてない回答が返ってくる。
(”やっぱりそう見える?”だって?
ちょっと面白いね…)
〇〇の問いかけに
「…クス…見えるね。( ᴗ͈ˬᴗ͈)」
と答えると