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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第14章 告白



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カミュside

休憩時間

演出と脚本で急遽変更の打合せをすることになり
再開の連絡があるまで休憩となった。

木陰のベンチで本を読んでいると

『…隣、いいですか?』

と〇〇が何やら
紙袋と小振りなトートバッグを持って
やってきた。

天気が良いので外に出てきたのだろうが
ベンチがここしか空いてないからと
カミュに話しかける〇〇

「……フン…
好きにしろ…」

と、チラッとだけ〇〇を見て
脚を組み直すカミュ

『えへへ…ありがとうございます^^』

と言って腰掛けると
おもむろに紙袋を開き、
クッキーを食べながら

トートバッグに入れた糸と針で
編み物を始める。

そのクッキーに興味津々のカミュ。

だが、気軽に声がかけられない。

「……ゴホン…ンン…」

咳払いで注目してもらおうとするが

『……1,2,3…』

と、なにやら編み目の数を数えて
集中している様子。

諦めて本に集中し直していると

『ジー…( '-' )』

といつの間にか見つめられていることに
気がつく。

「…??」

カミュが気づいたことに気づいた〇〇は

『クッキー…いります?』

と、ニカッと笑って言う

「……なぜだ。」

疑うように問いかけるカミュに

『えっ、…だって、カミュさん、
甘いもの好きでしょ?』

と当たり前のような顔をする彼女。

「んなっ…何故それを。」

そんなことを
教えたつもりは無いという様子のカミュに、

『えっ!?
隠してたんですかっ!?
よく甘いもの食べてるし、
コーヒーに角砂糖いっぱい入れるし…』

教えられなくても気づくよ!
と言う様子の〇〇。

「まぁ…どうしてもというなら
もらってやろう。」

と、素直に頂戴と言わないカミュにも

『ふふ…もらっていただけますか?』

と寛大に応答して、
クッキーの入った包みを差し出す〇〇

「ん…」

そして、
編み物と読書それぞれのことをしている2人が
間に置かれた1つの紙袋から
クッキーを取り出してサクサクと食べる。

その様子はまるで
休日の縁側で過ごす夫婦のよう…

カミュと〇〇とは気づかれていないが
通行人も(美男美女〜…//)
なんてチラチラと2人を見ている。

こうして休憩時間が過ぎていった…

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