第14章 告白
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蘭丸side
トキヤと□□から遅れて
昼休憩に入ると
2人がどこにもいない。
レンがスタッフに聞いているのを
たまたま耳にしたが、
「お2人で外出されてましたよ」
とのこと。
チッ 先を越された。
まぁ、いいか…夜、誘うか。
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稽古が終わり
全員が帰り支度をする
控え室に戻っている途中で
「おい。
メシでもどうだ。」
と、そっぽ向きながら
〇〇に話しかける蘭丸。
『へっ?…
(私何か粗相しちゃったかな…)』
びっくりして蘭丸の方を
見つめる〇〇に、
「あ、いや…
その、シュークリームの礼に
上手い店…連れてってやろうかと…」
と、お誘いの理由をつくる。
『あっ、そういう、…
ふふっ、よかったぁ…
なにか怒られるのかと思いました^^』
「なっ、なんでだよ…//」
『だって、ムスッとしてるし…』
「これはもとからだ。」
『ふふっ、じゃあ
楽しみにしてます(* ᴗ͈ˬᴗ͈)”』
と、了承してくれる。
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帰り支度を終えて
エントランスを出ると
バイクに腰かけて
2人分のヘルメットを
ハンドル部分に掛けて〇〇を待つ蘭丸。
『……//(…なんだか男らしくてかっこいい…//)
お、お待たせしました( ˵>ㅿ<˵ )』
「フッ…声がでけーよ
ほら、これ…」
とヘルメットを渡される。
『わっ…//
は、初めてヘルメットなんて被る…』
カポっと被ってから
顎紐が締められず
ワタワタする〇〇
「貸せ。」
すると、ぐっと
蘭丸が近づいて
カチッと固定してくれる。
蘭丸の綺麗な顔が近くにあって
『……なんか…
ドキドキしちゃうね…//』
「はぁ?…バカじゃねぇの…//」
というやりとり。
「ほら…後ろ乗れ。」
『ん…』
ぐいっとバイクに〇〇の重みを感じると
「ここ…掴まってろ。」
と、自分のお腹あたりに手を回させる。
『…//
(ち、ちかい〜//)』
久々にグイグイと来られる〇〇は
初めての体験にドキドキさせられっぱなし。
風の涼しさを頬に感じながら
蘭丸の背中と密着しているところに
熱を感じる。
「……///
(背中…あつい…//)」