第14章 告白
「フン…くだらん…
どうせ喧嘩の王子様であろう。」
カミュがその様子を見て
何を焦ることがあるのかと嘲笑する。
そして、
「いや、…」
と続ける藍の言葉を遮って、
「違うよね〜。
あれ、龍也先輩の最初で最後のベッドシーン。
ファンの中で今も語り継がれているあの映画でしょ?
ちなみに龍也センパイの恋人役が〇〇ちゃんね。」
と、嶺二が話しながらウインクする。
「…!?」
さっきまで余裕の表情だったカミュの顔が
急にこわばる。
「これ…画像が沢山でてくるよ?」
と、例のトキヤとレンにバレた画像が
この2人にまでバレることになってしまう。
「……へ、へぇ〜…
日向さんも脱いだりとか…あんだな。
(2人とも、ほぼ裸じゃねぇか(=_=))」
と、蘭丸。
「……な、なるほどな。
まぁ、知ったことでは無いがな。
(…あやつめ。わざと黙っておったな?
…次から次へと隠し事をしおって。( ・᷄ὢ・᷅ ))」
とカミュ。
そんなことなどつゆ知らず
副業モードの〇〇のもとに
蘭丸とカミュから
「どういう事だ。」
というメッセージが届くのは
数分後のこと。
そして、
「でも、写真集の時に感じたけど
2人ともよく□□さんに
心を開いているよね。
嶺二の撮影中ハラハラしたりして…
全く好意を隠せてなかったけど?」
と藍が2人の空気をぶった切ってこう言うと
「まぁ確かに…
共演したときに…
なんつーか…楽しい?
って思わせてくれる何かはあったな。」
と、蘭丸がその言葉に答える。
「いいねいいね!
2人が共演って、
嶺ちゃん結構心配してたけど、
上手くいったのは、
彼女の立ち回りが上手かったからかもね^^」
「確かに、2人が喧嘩しても
このメンバーだと
仲裁したり止めたりする人が居ないよね。」
と、JOKER TRAPのメンバーを
みながら冷静に分析する藍。
「…まあ、
センスがいい…
というのはそれだけで
心地が良いものだ。
あやつが差し入れで持ってくる甘味は
中々のものだった。」
「ふふっ。べた褒めだね…^^」
なんて言っていると
コンコン…
「失礼します」
と、七海春歌が楽曲の打ち合わせにやってきた。
4人は頭をSSSに切替えて、
打ち合わせに集中する。