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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第14章 告白



蘭丸・カミュside

ツアーライブの控え室

2人の携帯にも
例の通知がくる。

目ざとい嶺二がこれを見逃さない。

「へぇ、JOKER TRAPも
再公演決まったんだね。

僕達も先週決まったよ!」

と、ソファに座ってスマホを確認する蘭丸の
背後から覗くように画面を確認する嶺二。

「勝手に見んな!」

と、蘭丸に画面を隠され

「えー、、
ヒロイン役は〇〇ちゃんだよね?

うちもヒロイン役、スタッフ変わらずだったよ。」

と言う嶺二。

その言葉に…
(こちらは検討中だと言うのに…)
と少し表情を曇らせるカミュと蘭丸。

「その様子だと
ヒロイン役、変更された若しくは検討中?」

と、横から割って入ってくるのは
分析官の美風藍

「フン…検討中…らしい。」

と、カウンターに腰掛けながら
紅茶をすするカミュ。

「まぁ、シャイニングのことだから、
ヒロイン役も事務所の子を使いたい
というのがあるのかもね。

マスカレードミラージュは
シャイニング事務所の
俳優を起用してるから。」

「事務所…か…」

蘭丸がゴロッとソファに寝転びながらそう呟く。

「……ナルホド…ね…」

そして、意味深に
嶺二の口角が上がったが…
その表情は誰も見ていない。

「彼女…凄く優秀だね…
色んな賞を取ってる。

でも、人気絶頂期に
いきなり露出が減ってるね。

事務所退所…って
何かあったのかな…」

と、カタカタとPCの画面をみながら
そう言う藍は〇〇の経歴を調べているようだ。

ストーカー事件のことが
2人の頭をよぎる。

ただ、藍が何かあったのか…
なんて言い方をするということは
表に出ていないということ…

「どうでもいいだろ。そんなこと…
ちなみに、
俺らの知り合いとの共演歴とかあんのか……」

と、本心を隠すために
わざとぶっきらぼうに、問いかける蘭丸

「うん。
7歳のときに嶺二との兄妹役でデビュー
そこから11歳くらいまで
毎年のように嶺二と共演してるね。」

「えっへへ〜!
あの時からずっと可愛いままだよ〜^^」

「……あと、17歳の時に鳳瑛一主演の
ドラマ「俺恋」で共演してるね。

それから…19歳のときに日向龍也とも共演してる。」

「なにっ!?日向さんと!?」

知らなかったのか、
蘭丸が驚いたように
ソファから起き上がる。

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