第13章 Mighty Aura
(真面目でストイックな
トッキーならではの悩みだね…)
〇〇は珍しく弱音を次々にこぼすトキヤの
手を握ってずっと頷いていた。
「……すいません。
長々と話してしまって…」
バーッと喋って少し心が軽くなったのか
表情に余裕ができるトキヤ。
『……答えになってるか分からないけど…
トッキーの言ったことは間違ってないし、
伝え方も間違ってないと思うよ。』
ハッキリとした口調で
トキヤの目を見る〇〇。
「で、ですが…」
『今回、トッキーが1番目だったから、
そう感じたのもあると思うの。
例えば、来栖くんが1番だったら…
やっぱり、HE★VENSの様子を見て
トッキーと同じことを言ったかもしれない。
だとして、
トッキーは来栖くんのこと、
突き放したりするの?
上を目指すのを諦めたりする?』
そう言われて
ドキッとするトキヤ。
(確かにそうですよね。
翔の様子を見て、
みんなで話して…
翔にこんなことを言わせてしまって申し訳ない…
とまで思うかもしれない。)
『瑛二の事だってそう。
瑛二には瑛二の才能があって、
トッキーにはトッキーの才能がある。
他の人も同じ。
ST☆RISH 対 HE★VENSであっても、
トッキー 対 瑛二の個人戦じゃない。
結局はグループでどうかでしょ?』
「……はい。」
『大丈夫。
皆、トッキーと一緒に上を目指したいと
思ってくれるはずだから…』
「はい。」
『まぁ要は、
トッキーの大好きなST☆RISH
を信じなさい…ってこと!』
と、縮こまっているトキヤの頭を
わしゃわしゃと撫でる〇〇。
「〜っ////はい!」
『お、声が大きくなったねぇ。』
「……クス…〇〇さん、
なんか、離れている間に
一段と逞しくなってませんか?」
と、トキヤに言われ
『あ、わかる?
今、色々と頑張ってるところなの。
アナタ達を1番近くで応援するためにね。』
とウインクで返す〇〇。
「…?どういう…?」
『まだ秘密(*´罒`*)』
頭に?を浮かべるトキヤと
にししっと笑う〇〇
「貴女、秘密多すぎますよ…
鳳瑛一のことだって……」
『え、その話聞いちゃったの!?
瑛二のやつめ〜(=_=)』
そのあとは、
久々の再会に色々な話をした2人だった。