• テキストサイズ

【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第13章 Mighty Aura



**

16:30頃

コンペの結果発表がされ、
無事、〇〇たちのデザインが
採用されることが決まった。

今までにない満ち足りた表情で、
オフィスへの帰路に着く2人。

『やばいよ。
まだ興奮してる!』

「ですね。
…もうひとつの
N社もよかったから、
もしかして…と手に汗握ってしまいました。」

『確かに。
わたし的にはF社も良かったけど…』

オフィスがあるビルの地下駐車場に
車を入庫させた時…

建物入口あたりに
見覚えのある人物が居ることに気づく〇〇。

(あれは…トッキー?)

いつになく
深刻な表情のトキヤをみて
胸がザワつく〇〇

『菱、ごめん、
ここで下ろして。』

「どうしt…」

と言ったところで
〇〇の視線の先を見て納得する。

「了解しました。
先に事務所に戻って、
みんなへの報告と、後片付けしておきますね。」

『うん。ありがとう。』

〇〇はそう言って車から降り、
トキヤの元へ駆け足で向かう。

そんな〇〇に
泣きそうな声で

「〇〇さん………
私、どうしたら…//」

と言い出すトキヤ。

『…トッキー…
どうしたの?

ここじゃ目立つから…
屋上行こう?』

と彼の腕を摩ったあと、
腕を引いて彼を連れて行く〇〇。

彼の心を支える言葉を必死に探しながら。

**

屋上のベンチとトキヤが
夕日に照らされている。

『はい。
缶コーヒーしかなくてゴメンだけど…』

1つ下の階の自販機でコーヒーを買って
ベンチに腰掛けるトキヤに渡す〇〇

「ありがとうございます。…ズズッ…」

鼻をすする音をさせながら
いつもよりも小さくなっている恋人に

『何があったか…話せる?』

と、優しく問いかける。

「はい……


実は…」

と、デュエットプロジェクトで
ペアになっている瑛二の才能を
恐ろしく感じていること。

HE★VENSのストイックな普段の様子を見て、
このままでは行けないと感じていること。

レイジング社からうちに来ないかと
声をかけられていること。

自分ももっと上を目指したい、ということ。

ST☆RISHのみんなに、
レイジング社から誘われていることを伝えたこと。
その伝え方が良かったのか分からないということ。


/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp