第2章 新しい家
ガチャ…と開けると
「ここは、俺の部屋だね。」
と、レンが答える。
『レンくんもほとんど荷解き終わってるんだねぇ』
「そう。だから、
バロンとイチャついてる時間はないよ?」
『ふふっ、そうだね^^』
「チッ…」
「おい、貴族、舌打ち聞こえてんぞ」
『ここは向かいの窓から
正門の方が見えるから
お庭も見えていいよね』
「ほんとうだ。…
ってことはこの下がガレージかな?」
『うん!そうだよー!
レンくんの車が下にある部屋だよ』
「……で、隣が俺の部屋か?」
『うん!そう!
ランランのお部屋!
ランランのお部屋からも
お庭が見えるんだ〜』
レンの部屋から
皆で俺の部屋を覗くと
ダンボールの山と黒いソファが目に入る。
「片付け大変そうだね。
必要なら手伝うけど?」
「あ?いらねーよ。
1人でできるっつーの。」
『私も必要だったら手伝うから
言ってね?(。☌ᴗ☌。)』
「っ、…だからいらねっつの。」
つーか、
この次の部屋ってもしかして…//
『クスッ…はいはい^^
で、次が、最後の部屋…』
と着いていきながら
皆で息を飲む
(絶対に〇〇の寝室だ…//)
ガチャ…
ピカーッと
部屋の中から光が差してくるような錯覚に陥り、
目を凝らして見ると…
広いベッドがある以外はシンプルな部屋。
「こ、ここは…」
分かりきってはいるが、
一応聞いてみているトキヤ
『私の寝室でーすっ!』
「随分と大きなベッドだねぇ?」
レンが全員が疑問に思ったことを
オブラートに包んで聞いてくれる。
『……その…
5人でも寝られるように…
と思って特注したの…//(/ω\*)』
♡♡ ズッキューンン♡♡
照れながら
とんでもなく可愛いことを言うこいつに
全員石化したのかって言うくらい固まる。
「そ、そうなんだね…
はぁはぁ…てことは
今ここで押し倒しても
なんの文句もないよね?//」
『へっ!?///』
と、理性崩壊したままジリジリと
〇〇に詰寄るレン。
「おい。
鼻血出てんぞレン。」
「レン…正気に戻りなさい。」
「ハッ……
あ、危ない…
獣と化してしまう所だった…」
すぐに我に返り
落ち着きを取り戻すレン。
「神宮寺をこうしてしまうとは、
やはり恐ろしい女だな貴様は。」