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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第13章 Mighty Aura



『本当?
ありがとう〜^^』

「どういたしまして〜
またいつでも電話待ってるよ~」

『はーい。
じゃあ失礼します〜』

ピロン…

と、ゆるっとしたテンションで
会話終了。

『…だってさ。』

「よかったですね…( ¨̮ )」

『うん。』

心配事を早々に片付けて
仕事に集中する2人。

今日は〇〇がコツコツと営業をかけていた
舞台衣装のデザインコンペ。
菱と一緒に制作した
劇のプリンセス用のドレスを
クリーニング車の後ろのハンガーに吊って運ぶ。

「ギリギリまでかかりましたね…」

『ね。早く行かないと…』

と、着実に夢に近づいている様子の〇〇。

〇〇にとって、今日は夢への第1歩。


**

一方その頃…

ピッ…

レイジング事務所の自販機コーナーにて

ボタンを押して、考え事をしながら
購入した飲み物を取り出すトキヤ。

そこに、

「仲良くやっているようだな…」

と声をかけてくる男。

トキヤは驚いて振り向き、
声の主を確認する。

(レイジング鳳…)

そして、駆け寄ってから

「お疲れ様です。
スタジオを使わせて頂き、
ありがとうございます。」

とお礼を言い、
一礼してから

「…では。」と去ろうとする。

その肩をグッとつかみ、

「うちは…いつ来てもいいんだぞ。」

と、トキヤに囁くレイジング鳳

「あの記事…あなたの差し金ですか?」

鋭い視線を向けるトキヤに

「俺にそんな力があるわけなかろう…」

肩をすくめるような仕草をする
レイジング。

「だが、貴様の才能は評価している。」

と言って、
グイッと顎を持ち上げる

まるで昨日の瑛一と〇〇と同じ状況に、
親子なのだと再認識させられる。

そして顔を近づけ

「うちに来い。
貴様は世界に行ける器だ。」

と告げる。
トキヤは曇りのない眼差しで

「世界には、ST☆RISHで行きます。」

と自分の意思を伝える。

「ほう、あのメンバーでか…
そいつは大それた夢だな。」

と、言い放ったあと

「その気になったら
いつでも連絡してこい…」

と耳打ちして去っていった。

……トキヤの目に
迷いのようなものが増えて行った。

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