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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第13章 Mighty Aura


**

レッスンルーム

廊下からレッスンルームにまで
瑛一の笑い声が聞こえる。

「兄さん…久々に〇〇さんに会えて
嬉しそう^^」

なんて、微笑ましく
扉の方を見つめる瑛二。

そんな瑛二とは裏腹に

(先程3人で何を話されていたのでしょうか…)

と、頭を悩ませるトキヤ。

(というか、なんの用でこちらに?
副業でしょうか…
それとも事務所移籍?
私のようになにかのレッスンで?)

とトキヤが悶々としていると

「一ノ瀬さんも、
〇〇さんとお知り合いなんですね?」

と、靴紐を結びながら
カラッとした笑顔で問いかける瑛二。

「あ、はい。
舞台で共演しまして、
そこから仲良くさせてもらっています。」

少し他人行儀に話すのは、
恋人であることを悟られないためだ。

「いいなぁ…俺、まだ〇〇さんと
共演したことなくて…

早く、大人になって共演したいって
ずっと思ってたんです…//」

そう言いながら頬を染める彼は
どうやら”姉のような存在”として
好意を持っているわけでは無さそうだ。

「…それは、どうしてです?」

と探りを入れてみるトキヤ。

「内緒ですよ?…
〇〇さん……
兄さんと付き合ってたことがあって…

その時お互い凄く辛そうだったんです。」

と話し始め…
冒頭から

(んなっ…鳳瑛一と付き合ってた!?
……聞いていません。

ほんと、あの人はどれほど私たちに
隠し事をしているのでしょうか…(=_=))

と引っかかる。

「は、はあ…それで?」

「で、俺、その様子を黙って見てるしかなくて
何を言っても子供扱いで…

だから、〇〇さんを幸せにできるような
大人の男になりたいって思ったんです。

〇〇さんて…ほら、
共演者キラーなんて言われてるくらい
モテるから、大人になって共演できたら
もしかして…って思って…

なんて、アイドル失格ですね…//」

と反省しながら照れ笑いをする瑛二。

(すいません。
それに関しては私も言えたことではありません…//)
と俯きながらギリッと唇を噛むトキヤ。

「でも、今はデュエットプロジェクトのことだけ
考えます!

すいません。
変な話しちゃって…」

と言われ、

トキヤもハッとする。

「いえ。

そうですね!
続きをやりましょう!」


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