• テキストサイズ

【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第12章 向き合う



**

久々の誰かとのご飯に
楽しい気分。

食事も半分ほど無くなった頃

「じゃあ、本題について話していい?」

と菱から話し始める。

『うん…モグモグ…』

「例の件…つまり、
A社の手直し頻発が
偶然起こっているか否か…の調査で
進展があった…ということまでは
メッセージで伝えたわよね?」

『うん。』

「やっぱり作為的だった…」

『やっぱり…』

私はパスタをクルクルしながら
色々と想像をふくらませる。

『結局、S社の差し金ってこと?』

「…まぁ、最後まで聞きなさいよ。

S社の差し金であることは間違いない。
私たちの読み通り

A社とS社でデザイン合意

B社がそのデザインで縫製・納品

S社が最新のデザインと違うとクレームいれる

と同時にS社のスパイが
A社内のデータを書き換えて証拠隠滅
って流れみたい。」

『で、何故かうちに修正依頼がきて、
火を噴いてる状況ってことか…

てかそれ、なんかS社に得あるの?』

「それがまだわかんないのよね。

R社のデータもC社のデータも
そのスパイが書き換えてるみたいで、
他社への嫌がらせなのかも。
S社だけが助かってると犯人だってバレるから
カモフラージュのために
自社の分も書き換えてるんじゃないか…
って言うのが私の読み。」

『なるほどね、…
それなら筋は通ってるね。

うちの会社に修正依頼かけるのが謎だけど…

ちなみにスパイがS社だって証拠掴めたの?』

「それが、バッチリ♡」

菱が写真をくれて

『わぁお。ほんとだ。』

となる。

『あとでデータもちょうだい。』

「了解。」

『このデータ念の為”彼”にも送っておこう。
私たちになにかあったときの保険として』

「了解^^」

『ん~!
色々わかってきたけど、
まだ何も解決してない…って言うね。』

グビっとワインを飲み干して
こういうと

「やっぱり、S社に直接対決挑むしかないのかしら…」

『うーん…
まぁ、動きがあるまで
もう暫く様子を見よう…

菱、私今独りだから
菱宛に通知が行く スマート防犯ブザー
購入しておいて欲しい。』

「そうね。
総務に申請しとく。

何か起きる前に…
すぐに駆けつけるようにするわ。今度こそ。」

『……ありがとう。よろしくね。』

「ええ。」



/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp