第12章 向き合う
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「お邪魔しまーす」
本日2人目の来客に
『いらっしゃ〜い』
と言うと、
「アンタ大丈夫?
ちょっとやつれてない?」
と保護者みたいなことを言う菱。
『え、そんなに酷い?』
と聞き返すと
「死相が見える」
とまで言われる。
『ひどい…( .. )』
「座ってて、なんか作る。
食べながら話しましょう。」
と腕まくりしながら
キッチンに向かう菱。
『わーい!
菱のご飯久々だ~٩(ˊᗜˋ*)و』
そして、シンクに置きっぱなしにした
嶺二の分のカップを見て
「あれ?誰か帰ってきてたの?」
って、目ざとい。
『ううん。来客があっただけ。』
と言うと、
「来客ぅ?」
と聞き返されて、
嶺二のことを白状する。
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『……ってことで
嶺二が来てた。
…誰にも言わないでよ?』
「はいはい。
誰に言うのよそんなこと。
(もっと面白い来客かと思ってたのに)」
と、言いながら
料理する手を止めない菱。
『……そうだよね。』
「……クス
…QUARTET NIGHT
上手くいくといいわね。」
と笑う菱に
『うん^^』
なんて言っていると
ブブッと
嶺二から
メッセージが届いた。
海を背景に自撮りしている
写真が添付されていて
「全然来ないよぉ~(=_=)」
だって
『……でも、まだかかりそうだね( ˊᵕˋ ;)』
と、菱にもメッセージを見せると
「プッ……ちょっと面白いわね。
でもこんな時もユーモアを忘れない。
それが、彼の魅力なんでしょうね^^」
『ふふっ、そうかも^^
……まぁ、もうすぐ
会えるでしょ。』
と言いながら
『日付変わるまでは頑張れ~!』
と返信する。
「なんて言ってる間に…
出来ましたぁ〜」
菱が大皿に乗ったサーモンのカルパッチョと
レモンクリームパスタ2皿分を
ダイニングテーブルに置いてくれて、
『わぁ~おいしそぉ〜//』
と言いながら
カトラリーを並べる私。
2人で椅子に座って手を合わせて
「『いただきます。』」