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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第12章 向き合う



**

「お邪魔しまーす」

本日2人目の来客に

『いらっしゃ〜い』

と言うと、

「アンタ大丈夫?
ちょっとやつれてない?」

と保護者みたいなことを言う菱。

『え、そんなに酷い?』

と聞き返すと

「死相が見える」

とまで言われる。

『ひどい…( .. )』

「座ってて、なんか作る。
食べながら話しましょう。」

と腕まくりしながら
キッチンに向かう菱。

『わーい!
菱のご飯久々だ~٩(ˊᗜˋ*)و』

そして、シンクに置きっぱなしにした
嶺二の分のカップを見て

「あれ?誰か帰ってきてたの?」

って、目ざとい。

『ううん。来客があっただけ。』

と言うと、

「来客ぅ?」

と聞き返されて、
嶺二のことを白状する。

**

『……ってことで
嶺二が来てた。

…誰にも言わないでよ?』

「はいはい。
誰に言うのよそんなこと。
(もっと面白い来客かと思ってたのに)」

と、言いながら
料理する手を止めない菱。

『……そうだよね。』

「……クス
…QUARTET NIGHT
上手くいくといいわね。」

と笑う菱に

『うん^^』

なんて言っていると

ブブッと

嶺二から
メッセージが届いた。

海を背景に自撮りしている
写真が添付されていて

「全然来ないよぉ~(=_=)」

だって

『……でも、まだかかりそうだね( ˊᵕˋ ;)』

と、菱にもメッセージを見せると

「プッ……ちょっと面白いわね。
でもこんな時もユーモアを忘れない。
それが、彼の魅力なんでしょうね^^」

『ふふっ、そうかも^^

……まぁ、もうすぐ
会えるでしょ。』

と言いながら

『日付変わるまでは頑張れ~!』

と返信する。


「なんて言ってる間に…
出来ましたぁ〜」

菱が大皿に乗ったサーモンのカルパッチョと
レモンクリームパスタ2皿分を
ダイニングテーブルに置いてくれて、

『わぁ~おいしそぉ〜//』

と言いながら
カトラリーを並べる私。

2人で椅子に座って手を合わせて

「『いただきます。』」



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