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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第12章 向き合う



それから暫く昔話に花を咲かせて
嶺二が身支度を始める。

「そろそろ出るよ…

ほんとにありがとね…」

『うん。またね』

「また、今度…って、何これ〜」

と、ダイニングテーブルに
纏めたままにした
衣装デザインが描かれた紙の束を見つける嶺二。

『あ〜…
この前のSSSの特番見ながら
落書きしたやつ…」

「へぇ~…」

そのうちの1枚を手にとって
じっとみつめる嶺二

私は恥ずかしくなって

『ごめん、捨て忘れてた』

と、奪い取ろうとするけど
さっと避けられて

「これもらってもいい?」

と、いつもの悪戯っ子のような表情の嶺二。

『い、いいけど…
何に使うの…』

と怪訝な表情で聞くと

「内緒!

悪いようにはしないからさ!」

そう言ってニカッと笑う。

(ほんとかなぁ…)

そんなやり取りをして、
嶺二を見送った。

その後、
ランランとミューちゃんから
「嶺二が何処にいるか知らないか」

とメッセージが来たので

『ごめん、わかんないや。』

とだけ送った。

場所までは知らないから
嘘じゃないよね?

ほら嶺二…
ちゃんとみんな探してるよ。

頑張れ(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑

続けてブブッと
メッセージが入る。

『菱からだ…』

アプリを開くと

「例の件、進捗あり。」

ときたので、

『うちに集合!』

と返信した。


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