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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第12章 向き合う



『そう。その…ストーカーの件…』

私は喉がきゅってなったけど、
何とか次の言葉を発する。

『2ヶ月くらい前に
秘書がストーカーに
つけられてるかもしれないって言って
恋人の振りをしてくれた時があったの。』

「えっ?」

『…で、それをランランに見られてて
2人が秘書と浮気してると思って
カンカンに怒っちゃったことがあったの。
たくさん酷いことを言われたし、された。

結局はストーカーだと思ってた
相手がランランで、
お互い勘違いしてたって話なんだけどね。』

「なんだ…そういうことか…

でも、ランランたちが怒ってるの
すごく想像できる。」

『でしょ?

…その時の私は何がいけなかったのか
分からなくて、今の嶺二みたいに悩んだの。
もう終わりなのかなって思った。』

「……」

『でも、次の日に私がシャワー室から出てくると
2人が家中を駆け回って私を探してて

ごめんって言ってくれた。』

私が懐かしむように
左腕をさすると…

「へぇ…あの二人が…」

と、嶺二も親のような目線になる。

しんみりしちゃったから、
私は少し冗談めかして

『だから…嶺二も消えてみよう!』

と提案する。

「えっ!?」

『このまま帰らずに…
今1番皆に来て欲しいところで
待ってみたらどう?』

と、伝える。

「…でも…もし、
探しに来てくれなかったら…」

と、不安そうな嶺二。

『きっと来てくれる。』

と自信たっぷりに伝える。
だってミューちゃんとランランだもん。

『それに、もし、誰も来なかったら、
私が迎えに行ってあげる(^▽^)d』

と、冗談を言うと

「アハハ…ありがと…
〇〇ちゃんに相談してよかった。」

と目を擦りながら
やっと笑った嶺二。

『うふふ。
お互い…こんな話をするようになったんだねぇ』

と、しみじみ言うと…

「うん。
お互い小さい体で
走り回ってた時が懐かしいね(^^)」

『ね。』


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