第2章 新しい家
「……ゴホン…
〇〇さん。続きをお願いします。」
『あっ、はーい。
じゃあこの辺りはお終い!
洗面所はここからも出入りできるよー』
と浴室から見て右手側の扉を開けると
廊下に出て、突き当たりにガレージの扉が見える。
(ここと繋がってんのか…)
そしてダイニングの方に戻っていく〇〇
『リビングとダイニングは
好きに使ってくれてOKだよ!
皆で朝食とか夕食食べる時は
ここで食べよ〜^^』
「…お前、料理できんのか?」
俺がそう聞くと、
『んー、正直得意ではないかも。
生きて行くのに必要最低限レベル…』
「そういう蘭ちゃんはできるの?」
「当たり前だろ。
キッチン、好きに使っていいのか?」
『えっ!?うん!!
ランランお料理できるの?
すごーい!٩(ˊᗜˋ*)و』
「お、おう…///」
「私も必要最低限はできますから、
皆さんで協力して生活して行きましょう」
『トッキー…
そうだねっ♪』
『…っと、ここの流しの下あたりに
食洗機があって、
冷蔵庫はこの奥のパントリーにあるよ!
パントリー棚の1番下には
ワインセラーもあるから、
お酒買ったらここに入れておくといいと思うよ~』
「ワインセラーまで…。
レディは何で俺たちのツボを
こんなにも心得ているのかな?」
ギュゥと後ろから〇〇を抱きしめるレン。
全員が警戒体制
『えー?
私と皆が気が合うだけじゃない?♡
って、んもう。
歩きにくいよ〜( ´ㅁ` ;)』
でも、〇〇は平然としている。
女慣れしているレンと
男慣れしている〇〇。
今回は〇〇の圧勝のようだ。
それから気になっていた
テレビ横の扉の方に向かう〇〇
ガチャ…と開けて
パチッと電気をつけると
暖色系のライトが薄暗い
書斎があった。
壁一面に本やら雑誌やらで埋められた
本棚がある。
それから、PCが置かれた机があり、
執務スペースになっているようだ。
『ここは私の部屋!
オフの日はここに籠ってることが多いよ~!
副業もしてるし^^
皆も気になる本があったら
好きに持って行っていいよ~
このソファで読んでもいいし( ¨̮ )』