第10章 記憶の上書き
『う…ごめ…(。•́ωก̀。)…ズビッ…』
なんだか、情けなくなって涙が出そうになる。
そこに、両手を広げたレンくんが
「ほら…おいで?
抱きしめてあげる。」
って言ってくれるから
ぎゅうって飛びつく。
「フフッ…可愛いね…」
『うぅ…離れちゃやだぁ…』
我慢していた涙が
ちょっとだけ溢れそうになる。
「どこにも行かねぇよ。」
ランランが頭をなでなでしてくれる。
「可愛いですね…」
トッキーも額にチュ…と、キスを落としてくれる。
『ん…//』
涙を誤魔化すために
背伸びをしてレンくんに
キスを強請ると
「あぁ…可愛い…チュ…//」
と応えてくれる
「ほら…こっちへこい。」
と、ミューちゃんに腕を取られ
グイッと引っ張られて
浴槽に座るミューちゃんの上に
対面で座らされる。
ミューちゃんと目線が少し近づいて
水面に反射してキラキラする瞳が本当に綺麗。
私はミューちゃんの前髪をそっと
耳にかけて、もっとその瞳を見ていたくなる。
まるで世界に二人きり。
「おい…」
『…うん?』
「あまり、可愛いことをするな。」
そう言って
かぶりつくように
私の唇を強引に奪ってくる。
『ふンンンっ////』
舌までねじ込まれて
口の中がミューちゃんでいっぱいになる。
ミューちゃんの首筋に腕を回して
その激しさに倒れそうになる体勢を
なんとか維持する。
苦しい…けど、嬉しい。
「ン……//」
ミューちゃんが私を激しく求めてる。
それだけで胸がいっぱいになる。
『はぁ…ン…//
ミュ…ちゃ、んっ//』
チャプチャプと揺れる水面が
少しづつ激しくなる。
そして、プチプチとシャツのボタンが開かれ
下着とおへそが露になる。
腕がミューちゃんの首に巻きついているから
はだけていても、完全に脱がされることは無い。
いつの間にか
私の方がミューちゃんのキスに夢中になっていて
後ろから
「おい、俺を忘れんな…」
と、ランランの低い声が脳を揺らす。
『ふ、んんっ///』
それでもやめようとしない
私とミューちゃんに苛立ったのか
むにゅぅと
ブラジャー越しに胸を激しく揉まれる。
変形して痛さを感じるほどで
ようやく、
『や、っ♡
らんらんっ//』
と、唇を離す。
「こっち…集中しろ…」