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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第10章 記憶の上書き



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〇〇side

「…と、いうわけさ。」

……レンくんの話を聞いているうちに
目が覚めるのと同時に
冷静になっていく。

てか、絶対おかしいよね!?
私怒ってもいいよね!?

『サ、サイッテー!(。>ㅿ<。)

寝てる間に着替えさせるとか
ありえないから!』

バシャっと立ち上がり
浴槽から出て、
浴室の扉までズンズンと歩こうとすると

『ふぁっ!?//』

ランランにガシッと
腕を掴まれて動けない。

『ふぬぬぬぬっ』

ランランたちの方を振り返らずに
力いっぱい踏ん張るけど
滑るのが怖くていまいち踏ん張りきれない

『もう!離してっ!』

と、みんなの方を見ると

「すまん…やっぱ
嫌だった…よな…」

と、悲しげなランラン

腕の力とは正反対に
弱々しい表情。

この顔をされると…

『うぐっ…』

皆も

「ごめんね…レディ…
俺…ちょっと暴走しちゃってたよね。

いくら、レディでも
ブッキーで感じた罪悪感から
色々許してくれるなんて…

そんなわけないよね…」

『うっ…」

痛いところをついてくる

「〇〇さんが、他の男と体験したことは
全部私たちで上書きしたい…
なんて、我儘ですよね。」

なんだか私が皆を虐めてるような感覚…

『うぅ……』

皆は悪くないよ!って
喉まで出かけるけど、
ここで甘やかすと
絶対ろくな事にならないという理性も働く。

「仕方あるまい……
俺たちの心が狭すぎるんだな…

こやつは
俺たちが他の女と共演して、
そやつを組み敷いて鳴かせていても
仕事と割り切ってなんとも思わないのであろう…」

とミューちゃんの言った言葉で
ハッとさせられた。

そうだ。
自分だったら…絶対嫌だ。
他の女の子がチューしたり、
ましてや皆を好きになったり…

『…やだ…』

「ん?…どうした?」

ランランが掴む腕を緩めて
優しく私の顔をのぞき込む。

『他の人が…なんて、
それは…やだ…』

「ほう…では、自分は良くて、
俺たちはダメだと?」

ミューちゃんに鋭い視線を向けられる

『…そうだよね…ごめんなさい…、

皆の気持ち…全然分かってなかった( .. )ショボ』

「…あぁ…悲しい顔をしないで…
私たちはただ、…
貴女の記憶を上書きしたいだけです。」

と、トッキーが優しい声で語りかけてくれる。


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