第9章 QUARTET NIGHTとの撮影
「クスッ…
大丈夫!大丈夫!
彼氏には僕が謝ってあげるよ^^」
なんて軽く言うけど…
(人の気も知らないで…)
『結構です。会わせるわけないでしょ。』
「ふーん…
実は、もう会ったことあったりして^^」
『さぁ…どうだろ?
芸能関係だから、あるかもね。』
「ふーん…ま、いいや。
で、やるってことでいいよね?」
『……うん。
早く終わらせたいし。』
「……そうだね。
これで最後でいいか、
プロデューサーに後で聞いてみよう。」
『うん。』
私が頷くと、
ギリギリ湿っている
くらいで留まっていたシャツを
2人でびちゃびちゃにして透けさせる。
嶺二が私を背中から抱きしめ、
濡れたシャツがピッタリ肌にくっつき
黒い下着がくっきりと浮き出てくる。
更に片方のシャツをはだけさせるように
引っ張り、私の右肩と右の胸元当たりが露になり、
嶺二がうなじあたりに歯を立てて噛み付く
フリだって言ってたくせに…
『ちょっ、嶺二ぃっ//』
ほんとに甘噛みしてくる嶺二に
あの時のランランとミューちゃんを思い出して
感じたような表情になる。
「感じちゃった?
可愛いね…//」
『感じてな…ぃ
フリって言ったでしょ…!』
逃げたくても
お腹あたりを
グッと力強く抱かれていて逃げられない。
私はなるべく感じた表情に見えないように
目を閉じて唇をきゅっと閉じて口角をあげる。
…プレイ中の男女に見えないように、
悪戯する彼氏とのいちゃいちゃに見えるように。
(はぁ…これが雑誌に載るかもと思うと
色々と考えて心臓が縮んでしまう。)
てか、どうしたの嶺二。
ふざけたりはあるけど、
こういう悪戯する人じゃなかったのに。
なんて考えていると
「昔はあんなに僕の後ろを引っ付いてきて
可愛かったのに…
最近は僕に冷たいし、ツレないから
ちょっと悪戯しちゃった^^」
って、少し寂しそうに笑う嶺二。
『悪戯って…
子供の頃とは違うんだから
当たり前…っ//』
何を今更と
抗議していたところに
「はい!OKですっ!」
とプロデューサーの声がスタジオに響く。