第9章 QUARTET NIGHTとの撮影
ミューちゃんに乗せていた足を
床に着けて
『ごめんね…足…大丈夫?』
とミューちゃんを見つめると
「あぁ。問題ない。
お前は軽すぎる。もっと太れ」
と、耳打ちされて
『仕事あるから無理だよっ//』
なんて呑気な会話をしつつ、
ようやく私でも
役立ちそうなターンになったので
頭の中で作戦を考える。
今は私の背中の正面にカメラがあって
ミューちゃんは顔や肩周り、
私の手や腰に触れている腕が
カメラに写っている状態…
ということは…
『ミューちゃん。
私の腰に添えてる手を
背中の方に上げてきて…』
「ん?…こうか?」
『うん。もう少し伸ばして…
服の中に指を2,3本入れる…
ってのはどうかな…///』
自分で言っていて恥ずかしいが
ミューちゃんの手や指で
セクシーさをアピールするのはいい案だと思う。
「ほう……
まるで…お嬢様は俺のものだと
静かに公言している様にみえそうだな。」
『うん。
あと、握ってるこっちの手も
指を絡めちゃおう…
独占欲って感じで
カメラを睨みつけると良さそう…』
「……フッ…
さすが、魅せ方をわかっているな。」
早速、ミューちゃんの指が私の
服の中に少し入ってくる。
自分の際どいトコロに
スッと入ってくる感じがして、
なんだかその部分にだけ熱を感じる。
『………//』
「自分で言っておいて照れるな。」
『ご、ごめん…//』
しかし、その照れた表情さえも
わざとカメラに収めるために
顔を右に向けて横顔を撮す。
まるで執事が暴走して、
独占欲を他者に剥き出しに
しているような画になる。
「めちゃくちゃいいです!
その照れ顔作れるの…
さすが□□さんです!」
(いや、これガチ照れ顔です…//)
なんて思いながら、
順調に撮影が進んでいく。
「他のパターンも撮りましょうか」
ということで、
高級そうなベロア素材のソファの肘掛けに
私が背もたれて
ミューちゃんが上乗りになって襲ってくる…
ようなシチュエーションや
階段から降りてくる私の手をとり
エスコートしている
シチュエーションなど、
色々とバラエティ豊かに撮影させてもらった。
確かに、豪華なセットだから
色々と試さないと勿体ない。