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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第9章 QUARTET NIGHTとの撮影




「瞳を開けて…」
『うん…』

そして瞳を開いて続けて上目遣い。

目の前に藍ちゃんの顔が近づいていて
どう魅せたら藍ちゃんの彼女っぽいかな
なんて考える。

藍ちゃんもプロだから、
眼鏡を写しつつ
鼻と鼻が触れ合う距離に近づく。

顔を俯けようとする彼女にすかさずキス…

というシーンを2人で作り上げる。

「めちゃくちゃいいっ!」

一時停止して
一通り色んなアングルで撮影してから

「はい!一旦確認ですー!」

と、プロデューサーたちの
撮影した写真を確認する時間。

私達もPC画面の前に向かって
確認してみる。

(我ながら結構いい仕事したんじゃない?)

なんて思っていたら

「うん。とてもいいですね。」

と藍ちゃんも同じ考えのようで安心する。


**

モブ田side

なんだか2人のお似合いぶりに
スタッフ一同感心しています。

その傍で黒崎さんが
ロッカーを想わせる革ジャンに
黒のスキニーで
バイクに股がった姿を披露している。

次は黒崎さんとの撮影か…
と僕はまた冊子を確認する。

次はツーリングをテーマにした
撮影のようだ。

"眺めのいいSAで休憩中"の背景が
セットで完璧に作られている。

(これむしろロケの方が安上がりなんじゃ…)

「…本物じゃねぇのが気に入らねーな。」

と、少し不機嫌な黒崎さんが
男の僕でも惚れるような
愛用バイクとの
格好いい写真を上げていく。

美風さんの方はというと、
お2人での撮影を終え、
姿が見えなくなっています。

美風さんはまたソロの撮影に戻るのでその衣装、
□□さんは黒崎さんとの撮影用の衣装に
それぞれ着替えるため、一旦控え室に戻っています。

「すいませーん。」

すると、寿さんが僕に話しかけてきます。

「ど、どうされました!?
何かご不便でも?」

「あっ、いえいえ(^O^;)
ミューちゃんが
甘いものが食べたいって言ってるんですけど、
何かケータリングとかってあります?」

ということのようです。

「あ、はい!
焼き菓子で良ければ、
控え室の方にあるので取ってきますね!」

被写体の皆さんが快適に過ごせるようにするのも
僕の仕事のうち。
と走っていくと…

「あっ!自分たちで…って…

行っちゃった…」

寿さんが何か言っていた気がするけど、
まぁいいですかね…


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