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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第8章 美しき過去



『はぁ…はぁ…///』

息を整えながら
離れていくレンくんを見上げて
暫く呆然としていると

「〇〇さん…すいません。
私たち、また暴走してしまって…//」

と、シュンとした表情のトッキーが
ソファの肘掛のところから
ひょこっと顔を覗かせる。

少し散らかった書斎も相まって
トッキーが悪戯をして叱られた子供みたいにみえる

『ふふ…
2人…いや、4人になら何されたっていいんだよ^^』

って頭をなでなですると

「そうやって、私達を甘やかさないでください//」

と、頬を赤らめて恥ずかしがる。

「レディ…これ掛けて?」

と、レンくんまで…
叱られた犬みたいな顔で
脱ぎ捨てていた自分のシャツを私に掛けてくれる。

私は体を起こして
シャツのボタンを締めながら

『ありがと…

って、もう!
…レンくんまで、シュンとしないで…//』

と、言いながらこの大きなワンチャンも
撫でてあげる。

その手をとって口付けるレンくん。

「チュ……クスッ…
今日は〇〇ちゃん、飼い主みたいだね。」

『ふふっ、そうだね

じゃぁ…
ランランたちが帰って来る前に
片付けよっか…^_^;』

と立ち上がって
2人を見下ろす。

「だね…( ˊᵕˋ ;)」
「ですね…( ˊᵕˋ ;)」

と、2人も立ち上がる。

『もう、レンくんので
スカートぐちょぐちょ…』

と、ベタベタになったスカートを脱ぐけど、
レンくんのシャツが長くて
大事なところは隠れたままだ。

「いや、レディのでもぐちょぐちょだよ?」

と、脱いだスカートを手に取って
真剣な表情で分析する彼。

『あー!聞こえません~(><)』

耳を塞ぐポーズで誤魔化していると

「もう!ふざけてないで
早く片付けますよ!」

と、トッキーに怒られる。

2人ではーいって言って
3人で笑い合いながら片付ける。

**

「ランちゃんたちが帰ってくるまでに
何とか片付けられてよかった…」

「バレたら大変ですよね」

「だよね^^」

私は残りの仕事を済ませながら
2人の会話に耳をすませる。

「そういえば、〇〇さんの
例のグラビア雑誌があったんですよ。」

「えっ?例のって…あの賞とったっていう?」

「そうです!」

「どれどれ?」

と、段ボールの方に行く大柄な成人男性達。





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