第8章 美しき過去
『恋人…っていうか…
お互い好き同士役だったから…
ちょっと言い難いなって( ˊᵕˋ ;)』
「……そ、そうですか…
って、お2人結構年の差ありますよね?」
『当時私が19で…龍也さんが25だったかな…
先生と生徒の禁断の恋…的な感じだったからね
設定では8歳差とかだったよ^^』
「へぇ…そんな映画ありましたっけ?
あまり記憶に…」
『まぁ私はヒロインの友達役で
メインストーリーは
学生同士の王道ラブコメだったからね。
脇です脇^^』
「そういうことですか^^
じゃああまり絡みのシーンも
なかったってことですね」
『う、うん^_^;』
上手くごまかせたかな…
絡みのシーン…
多くはなかったけど
ヒロインたちの
行く末を心配して
先生に相談するシーンは
何故かベッドシーンだった…
んだよなぁ…………
ピロートーク中に
他人の恋バナって…
(普通あるかな…)
当時は与えられた役をこなすことで
いっぱいいっぱいだったけど…
冷静に考えると………
暫く沈黙していたことが
トッキーのなかで引っかかったようで
「?やっぱり
キスシーンとかあったんですか?」
って話を蒸し返されてしまう。
『え…いや?ナイ…ヨ』
ぐぬぬ…
何故かこの4人相手になると
嘘が下手くそになってしまう(=_=)
「いや、絶対何かありますよね。」
『いや、ない。』
「じゃあ、調べますよ?」
と、またスマホを見せてくる。
『ど、どーぞ……』
なんて言っていると…
ガチャ…
と書斎の扉が開く。
「ただいま〜♡
2人ともここにいたんだ^^」
と、レンくんが入ってきた。
『あっ、おかえり〜♡』
ソファに座る私に
ギューッとハグをして
ちゅ…と口付けてくれる。
「あ、レンおかえりなさい^^」
「ただいま^^
何か調べ物?」
スマホの画面に夢中なトッキーをみて
レンくんが不思議そうにする。
『じゃあ、私は仕事に戻ろ〜……』
サササッ
と、PCの前に座って
作業を再開しようとした時、
「なっ、なんです!これは!」
と、水戸黄門のように
スマホ画面を
こちらにデデンッと見せてくるトッキー
『えっ?(バレた?)//』
「なになに?^^」
トッキーのスマホを奪って
画面を見てみると…