第8章 美しき過去
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カタカタ…
カチッ…カチッ…
ペラ……ペラ………
静かな空間に
私がPCを操作する音と
トッキーが本をめくる音だけが響く。
『そういえば…
今度ランランとミューちゃんと撮影があるんだ〜』
PCから目を外さず雑談を開始してみる。
「えっ!?」
トッキーがこっちを
バッと振り向いたのがわかる。
『というか… QUARTET NIGHTと。』
「へぇ…そうなんですか?
ちなみに…なんの撮影ですか?」
『え〜…カップルグラビア?っていうのかな?
4人と別々に撮影して…
最後は4人と撮影…って聞いたよ〜』
と言うと
「なんですって?」
とトッキーの眉間に皺がよる。
「カップル…グラビア…って
あの恋人みたいに密着したり
デートスポットでイチャついたりする…
アレですか?」
『うん…まぁそれだね^^
4人がそれぞれ企画するみたいだから
どんな感じかは
撮影の日にならないと分からないんだけどね^^』
「……あのカミュさんが
まともな企画をするとは思えないのですが…」
『トッキー失礼(^◇^;)
ミューちゃんも仕事中は変なことしないよ。
あれでも意外とファン想いだし^^』
「そ、そうですよね。
さすがに仕事ですもんね」
『それより私は
嶺二が変な企画出しそうだからヤダよ〜(><)』
「えっ!?
寿さん、お知り合いなんですか?」
『うん。
子役で一回だけ共演したことあって、
その時は嶺二だけどんどん時の人に
なっていっちゃったんだけど…
高校ぐらいの時に
全く別の撮影で一緒になって
久々〜って^ ^
そこから年代が近いこともあって
ちょこちょこ現場一緒になるから
連絡先交換くらいはしてる^ ^』
「…なんというか…
すごい偶然ですね。
私…マスターコースのとき
助言してくれる先輩として
寿さんと寮の同じ部屋で過ごしてましたよ。」
『へぇ!そうなんだ!
じゃあランランとレンくんも
同じ部屋で過ごしてたんだ?
なんだか2人だけ
同棲初めてって感じしなかったのは
そういうことなんだ〜(*^^*)』
「そうです^^
まぁ寿さんが何かやらかしそうなのは
共感しますね…」
『やっぱり?』