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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第8章 美しき過去




「……お忙しそうですね」

いつの間にか読む本を決めているトッキーが
ソファに座って
ペラペラと本のページをめくりながら
こちらに話しかけてくる。

『ん?…あ、ごめんね。
物騒な話ばっかりだったね( ˊᵕˋ ;)』

「はい。”スパイ”なんて普通に働いていて
出てくる単語とは思えないです( .. )」

『あはは…』

トッキーに聞かれてたのはまずかったかな…
もっと暇な社長アピール
しないといけないのに(><)

PC画面の資料を確認しながら
トッキーの次の言葉を待っていると…

「危ないこと…じゃないですよね。」

と少しトーンを下げた声が聞こえる。

『ふふ…、違うよ^^
今ちょっとバタバタしてるって話したでしょ?』

一旦手を止めて
こちらを不安げに見つめるトッキーを
見つめ返す。

「はい。」

『その原因が
偶発的なものじゃなくて
作為的なものかも…みたいなことがわかったの。

政治的な何かなのか…
対立企業同士のいざこざなのか…

それはわからないんだけどね^^』

「……やっぱり少し危ないんじゃ…」

『あはは、大丈夫。大丈夫。
こんな末端の小企業を
どうこうしようなんて人いないよ^^』

「本当ですか?」

『本当だって…
トッキーは本当に心配性( ˊᵕˋ ;)』

「だって、貴女が心配なんです…( .. )」

しょぼんとしたトッキーが可愛くて
たまらず、手を止めて
トッキーの横に座る。

『…トッキー…心配してくれてありがとう。

でも、私も社員を守らないといけないから。

今のままだと会社潰れちゃうから
やれるだけの事はやりたいの。』

ぎゅっと手を握って
トッキーを
分かって欲しいという眼差しで見つめると

「……////
また子供扱い…」

と、少し悔しそうな表情。

『ふふ…多少はトッキーよりも
色んな経験してるつもりだよ?

まぁ、経験豊富なお姉さんに
任せておきなさい^ ^』

「……わかりました。
でも、何かあったら
私たちが守りますから、
絶対に頼ってくださいね?」

『ふふ…うん^^
ありがとう。

4人も味方がいると心強いよ』

「ですね…^^」



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