第7章 とある夏の夜
黒崎さんのシャツをギュッと掴み
背中に更にひっつく。
「……//
(暑ちぃ…//)」.
『…ゴク…』
”ギィ…”
古い扉を開いて
バッと懐中電灯で
目の前の部屋の中を照らしますが
何もありません。
”「はぁ…なにも…いないな…
なんだよ…ビビらせやがって。」
「鼠か何かだったんだろ。」”
このシーンでは
〇〇さんも
息を潜めてじっと映画を観ています。
よかった…少し慣れてきたのでしょうか…
”「さ、もう帰ろうぜ…」”
と、カメラのアングルが
ぐるっと
部屋側から入口側になった瞬間
”「お”ぁぁぁあ”あ”」”
と、ゾンビが映り、
映画のヒロインさながらに
『やぁぁああっ!!』
と、声を上げ、
後ろのレンに
抱きつく〇〇さん。
「今のはびっくりしたね(^◇^;)」
『こ、こわ…こわすぎ…
んんっ…ふぁ/////』
とレンに顎を持たれてキスをされ…
「チュム…レロ…////」
さらにレンが舌をねじ込みます。
『んぁ…レンく…////』
「こら、レン、
いつまでキスしているつもりですか。」
「だってイッチー
今のって、
映画館で隣に知らない男が座っていたら
その男に抱きついていた可能性があるって…
そう思わない?」
「た、確かに…」
『な、ないよ!
4人だから…ですよ…
多分…』
と、少し自信なさげ。
「多分…だと?」
「聞き捨てならねぇな。」
『ふぇっ…ンんっ///
らんらぁ…っ///』
黒崎さんが映画なんか見てられるかと
いわんばかりに振り返って
〇〇さんに深いキスをする。
「さっきから…
胸…当たってんだよ…
誘ってんのか?アァ?、」
ドサッと
〇〇さんをベッドに押し倒して
両手首を押さえつける。
『やっ、誘ってなぃ…よぉ//』
「こんな薄っぺらい布1枚で
ベッドに上がり込んでんだ。
覚悟は…できてんだよな?」
そう言いながら、
彼女のキャミソールの肩紐を
羽織と一緒にゆっくりと
肩から外していく…
『やっ…やぁだぁ///』
「ホラー映画観たら
感じる体にしてやろうか?」
黒崎さんの横からカミュさんまで…
お2人とも目が猛獣です。