第7章 とある夏の夜
『ん?何も?…(^◇^;)』
明らかに動揺している彼女に
「まさか貴様…
ホラー映画が怖い…なんてこと、
あるまいな?」
『ギクッ…(=_=)
ま、まさかぁ~…
大の大人が…ホラーが、怖いなんて…
そんな…あるわけないよ〜…』
声がどんどん細くなっていき、
カミュさんが
〇〇さんにバレないように
背中に腕を回し
ツーと指で線を描きます。
すると…
『きゃぁぁあっ!!(><)』
ガシッ
と私の方に飛んでくる〇〇さん。
ギューと腕を抱かれて
(役得…///)
前に向き直りかけていた
レンと黒崎さんが目を見開いて
こっちを向きます。
「レディ!?どうしたのっ!?( ˊᵕˋ ;)」
『いまっ、いまっ!!』
自分が居た方を見ないように指さしていますが、
カミュさんの腕があることに気づいて
『もうっ!ミューちゃん!(>ㅿ<;;)』
と、ポカポカと
カミュさんの腕を殴り、
仕返しする〇〇さん。
私としては離れていってしまって
少しの寂しさを感じます。
「やはり、怖いのではないか。
ホラー映画が。
上映会は中止するか?」
というカミュさんの言葉を聞いて
レンと黒崎さんが
ようやく状況を理解したようです。
黒崎さんは映像を一時停止して、
「〇〇、怖いならやめとくか?」
と一言。
「そうだよ?無理しなくていいんじゃない?」
レンもこう言っていますが、
『こ、怖いけどっ!
中止はしない。。。
ランランの映画…観たいもん。( .. )』
と、クッションを抱きしめたまま
駄々っ子のように頬を膨らませる〇〇さん。
かっ、可愛すぎる……////
男たち4人が一瞬にして
ムラッときてしまったのが分かります。
「じゃあ、皆でレディを囲んで
映画を見るって言うのはどうかな?」
「そ、それはいいアイディアですね。
前後左右を固めれば
流石に幽霊も襲って来れないんじゃないです?」
〇〇さんに提案すると
ぱぁぁっと顔が明るくなって
『えっ!いいの?』
と、承諾してくれそう。
「ではどう並ぶ?」
カミュさんが聞くと…
『私が決めていい?』
と言われ、
フォーメーションが決まります。