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善い愛し方と悪い愛し方

第2章 ただの同僚[〇不死川実弥・宇髄天元]


その日はずっとイライラしていた。
あのクソ筋肉ダルマ野郎に話し掛けられても無視をした。
話したくないし近付きたくもなかったから。

ていうかよく平然と話しかけてくるな。
私だったら無理だぞ。




イライラしながら業務を終えた。
イライラしてるおかげか、いつもより早く終わった気がする。




「なぁ…」

「失礼します」




話しかけてくんなゴミカス。



車じゃないから駅まで歩く。
追い掛けて来そうで怖かったから、早足で歩いた。




私は恋なんてしない。
しかもあんな奴とは絶対に。

アイツは似てる……父親に。
性格は似ていないが、体格が似ている。
初めて会った時から苦手だった。
グイグイ来る感じとか、馴れ馴れしいところとか。



父親が母以外の女にやっていたから。



アイツには何の罪もなかったが、今日罪を犯した。
職業柄、どうしても話す時はある。
それ以外は二度と話したくない。




家に着き、洗濯機を開ける。
中には、不死川先生の服が入っていた。




あぁこれ…洗って返さなきゃ……




男性ものだから結構でかかった。
昨日の私はよくこれを着れたものだ。
コケなかったのか




洗濯機を回している間にシャワーを浴びる。
膝に身に覚えのないアザができていて、
絶対昨日のものだと思った。




……今日は嫌なことがあったから美味しいものでも食べよう。

猫の癒し動画見て、ゲームして明日の準備して寝よう。
あんなクソ筋肉ダルマ派手野郎のことなんか忘れて。
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