• テキストサイズ

善い愛し方と悪い愛し方

第2章 ただの同僚[〇不死川実弥・宇髄天元]


「これ、ありがとうございました」

「……………あぁ…おゥ」




クソな出来事から3日後、先生に服を返した。
先生は忘れかけていたのか、中身を見るまで何か分かっていなかった。




「不死川、に何渡されたんだよ」




そんな会話が聞こえてきた。
何故そんなにまでして気になるのか。

不死川先生は、適当に誤魔化していた。
誤魔化されたとわかったダルマは、しつこく聞いていた。




「おい、火ィ投げろ」




ライターのことかと思い、カバンからライターを出し、先生に向けて投げた。
先生はそれをキャッチし、逃げるかのように職員室を出た。




あなたが逃げると私が逃げれないんですけれども。
逃げないで欲しいんですけど。




ほら私のところに来た。
逃げようと立ち上がると、腕を掴まれた。





「なぁこの間のことなら謝るから逃げんなよ」

「……触らないでくれます?」

「俺の事派手に嫌いだな」

「嫌いですよ」




そう言うと、パッと手を離した。




「あーそうかいそうかい。
じゃあ不死川とお幸せにな」

「はぁ?何でそこで不死川先生が出てくるんですか」

「仲良いだろ」

「良くないですよ別に……」




早く戻ってこい不死川。
こいつと話すのは疲れるんだよ。




「その辺にしておけ宇髄。
見苦しいぞ」




伊黒先生がダルマを止めた。
そばに居たカナエ先生も、心配そうに私たちを見ていた。




ダルマは教材を持って職員室を出た。
椅子に座り直し、息をつく。




「大丈夫だった……?」

「あー…はい。
好感度はマイナスいきましたけど」




掴まれたところを擦りながらそう言う。



やばい、震えてた。
多分アイツそれを分かって離した。



今はみんなが居るから聞いてこなかっただけで、
たぶんまた2人きりとかになったら聞いてくる。







"ほら、もう痛くないだろ?"










何で思い出すんだろう……












[続]
/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp