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善い愛し方と悪い愛し方

第2章 ただの同僚[〇不死川実弥・宇髄天元]


「少し御手洗行ってきます」

「はーい」




気持ち悪い……。
まだ一杯目なのに……。

度数が強いのか


酔ってるってバレないようにしないと。
1杯目で酔ったなんて知られたらあの筋肉ダルマに馬鹿にされる。




そうは言っても、歩く度に足元がおぼつく感じが止まない。
頬を触ると、熱を帯びていた。

これはどこからどう見ても酔っている。
戻るのはまだ少し経ってからにしよう。

カナエ先生には心配させるかもだけど、
バレないためにもそうした方が……

いや、遅く戻ったところでバレやすくなる。
大人しく戻るとするか……




トイレの扉を開けると、不死川先生がいた。
それに驚き、固まっていると、頬を触られた。




「?!」

「やっぱり。アンタ酔ってんだろ」

「は?え、え??」





突然の事過ぎて。
なんでこの人ほっぺ触ってるの。




「他の奴らが2杯目いってんのにアンタだけ1杯目の半分だったからよォ。
酒弱ぇんだろ。」

「よく……見てるね………?」

「飲み会不参加はダル絡みされるからってぇのも一つの理由だけど、酒弱ぇってぇのも理由だろ?」

「頭いいね……」





ていうか人のことよく見てるな……




「どーする?適当に理由つけて帰るか?」

「いや…………あーでも………」

「待ってろ荷物持ってきてやる。
吐きたかったら吐いてろ」

「いや、あのそこまでして」

「ならあの美術教師のダル絡みに付き合うか?」

「……………帰りマス」




もう帰らせる気満々じゃん……。
でももうそろ帰りたいって思ってたし、帰るか。
荷物持ってきてくれるって言うから大人しく待ってよ。
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