第11章 あなたと[〇宇髄天元]
「……」
「……っ……」
帰ってきたかと思えばソファに押し倒された。
なんで??
呑みに行くとは言ってたけどこんなに酔っ払って帰ってくるのは初めてだ。
他の先生に変な事でも言われたのか……?
「照れてるお前も可愛い」
「………飲み過ぎですよ」
「なぁ……シねぇ?」
し、ししししししし……!!??
パシンっと乾いた音が響き、頬を抑えてぽかんとしている宇髄先生。
この人相当酔ってる!!
どうしようどうしよう!!
「キスしてねぇのに……」
「な、なななな何言ってるんですか!?
す、すす、す、するって……!!」
「言葉の通りだけど……」
「こ、ここ、ここここ心の準備とやらがあるんです!!」
「じゃあ明日な」
「明日!?」
「明日土曜だし、次の日お互い休みだから」
「………」
「今日はこれだけにしといてやるよ」
後頭部を抑えられ、唇が重なる。
「おやすみ」
「……おやすみ……なさい………」
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するってつまり……そういう事だよね……?
確かに付き合ってもう半年は経つけど、早くない?
これが普通なのかな……。
男の人と付き合ったことないから分からない……!!
照れて叩かないようにしないと……
ムードが無くなっちゃうし……
でも恥ずかしい……!!
何で突然そんなこと言い始めたんだろ……。
今まで言ったことも無かったのに……。
私上手くできるかな……。
下手くそで萎えさせたらどうしよう……。
明日……明日考えよう……