第11章 あなたと[〇宇髄天元]
シャワーを浴びる音が聞こえる。
先に浴びていいって言われたから先に浴びて、先生の部屋で待っている。
正座をして。
あ、ドライヤーかけてる……。
どうしようもうすぐ来ちゃう……!!
頭の中で小説の内容を読み、気分を落ち着かせた。
そうしていたら先生が帰ってきた。
「なんつー格好してるんですか!!」
下穿いてないよ絶対!!
「どうせ脱ぐし上だけでいいかなって……
てかお前も似たような格好じゃねぇか!」
「私ちゃんと着てますもん!!」
「ムードねぇな!」
「先生の馬鹿!変態!!」
そう言うと両頬を包まれた。
先生と目が合うように上を向けさせられた。
顔がいい……
「好きだ」
「っ……」
「優しくする」
そう言って先生は微笑み、唇を合わせた。
いつものキスじゃない。
食べられてるような感じのキスだ。
キスをしている時に後ろに倒され、服の中に手を入れブラのホックを外される。
優しく胸を触られ、そのうち先端をコリコリと指で弄られる。
「、口開けれるか?」
「口………?」
「そっ、口」
「……こぉ?」
「……そう」
優しくキスされたかと思えば、口の中にヌルッと舌が入ってきた。
口内を舌で弄ばれるから、どうしたらいいか分からず、同じようにしようとした。
チュッと音がし、先生の口が離れた。
2人を繋ぐように銀の糸が垂れており、先生はそれを指でクルッと切った。
「お前可愛すぎ。
一生懸命過ぎて平手打ちすんの忘れてんじゃん」
「……!」
「思い出したからってやろうとすんなって!」
いつもは避けない平手打ちを先生は避け、空ぶった手を掴まれた。
「一生懸命絡ませようとしてたな。
理性ぶっ飛ぶところだったわ」
「……だって………先生、凄く絡んでくるから…」
「………」
「………」
「続き、いいか?」
その質問に黙って頷き、今度は自分から先生にキスをした。
唇を離した時、先生は凄い驚いた顔をしていた。
だけど優しく微笑むと、少し上がった上半身を再びベッドに寝転がせた。