第4章 あ、罰ゲーム何にする?
今日も厳しい練習を終え、風呂も入り後は寝るだけになった。部屋に帰れば消灯時間までのんびりしようと、部屋に入り、机の紙切れに気づいた時モニターが稼働し、ソレは突然、始まった。
「は〜い。始まりました。『第一回ブルーロック杯一番人気は誰だ!?ダービー』開幕です。
今回はゲストとしてサッカー界屈指の狂乱のエゴイストパーソロンこと絵心甚八と解説実況として、相方、似てねーけどこの際だステゴに来てもらいました。
え〜いかがでしょうか?」
「如何も、何も……」
突然呼び出されて、この椅子座らされて、何の説明もなしてに始まった。しかも、何故にステイゴールド?嫌、決して嫌いではないが、
モニターの前の幼気な少年達も固まってる。安心しろ誰一人この状況を分かってないから
ゲストはゲストで我関せずとばかり、夜食に一平ちゃん食べるのに忙しそうだ。大方、買収されたな
「今回の企画は、日々サッカー訓練してる囚人達と今、ブルーロックTVを視聴している皆様に束の間の娯楽を提供する為企画された企画倒れ確定の大会です」
「おい、企画頼まれた以上、継続させる努力しようよ」
「いやいや、無理でしょ?娯楽云々ともかくそもそもサッカー見に来てる人引きずり込むとか、取り敢えず、ルールを説明します。ダービー基走者が誰の元に向かうか当てるゲームです。有り体にいえば競馬ですね。見事選ばれた一名、当てた我々三人の中で一人に此方のラーメンを夜食として提供します」
「あ、お前の家近くでやってる老舗東京ラーメンの店のだ、絵心さんが定期的に頼む
昔ながらのあっさり醤油、美味いんだよなぁ」
「最近塩食ってないな。寄越せ。あと、せめてサッカーに関連ある事にしろ」
「黙れ、サッカー界のジャイアン。コレ見てる人が全員サッカー見てると思うな。何故か私のファン増えてて、何かやれ言われた結果がコレだよ。ついでに3種類買ったけど、どれ食べるかは先に、今も仕事してるアンリちゃんが食べるのきめてたからだから、お前らは残り物だから、拒否するなら食べさせないから」
(ねぇ、止めて。今何時だと思ってるの?)
突然の飯テロ
少なくともお前ら一人は食べれるだろうが、俺達は真夜中で収容された人間。決して食べる事の出来ないのだぞ。
空腹を訴えるお腹を押さえながら哀れな囚人達はモニターを観ていた。
