第1章 アリア
ヴィクトルの銀髪がさらりと耳から垂れた。
今度はヴィクトルが私に覆いかぶさった。
あぁ、かっこいい···、素直に思った。
「勇利に嫉妬しちゃうくらい、俺を愛しているって事だよね?」
「は、い···」
「なら、今から抱いても問題ないよね?」
「へ、今!?明日の練習」
「大丈夫大丈夫!明日は午後からだから時間はたっぷりあるよ。それにこのままのはほっておけないよ···俺がどれだけを愛しているのか、教えてあげる···」
ちゅっ、···チュ···。
有無言わせずにヴィクトルは私の唇を塞いだ。
「ンンっ!···んあっ、ヴィ···」
唇を開けばすかさずに熱いヴィクトルの舌が入ってくる。
私の舌を舐めるように絡めて吸って、久しぶりのキスに酔いしれて頭がぼんやりして来る。
「···、甘いカクテルの味がする」
一旦唇を離したヴィクトルは、小さく笑みを浮かべた。
「ん、あっ···」
再び唇が重ねられて、ヴィクトルとのキスを堪能していると、そのまま私の服を乱し始めるヴィクトルに、私も彼の浴衣の帯に手を伸ばした。