【MHA】【爆豪勝己】(※R18)ハートビートエネルギッシュ
第2章 beat.2
「…なら触ってやるよ」
「っん、ばくご…?」
彼女の手に自分の手を重ね、睨むように塑琉奈を見やる。それに首を傾げる彼女だが、爆豪は立ち上がり、ゆっくりとベットへ押し戻す。そのまま彼も一緒にベットへと乗り、塑琉奈の上に覆い被さった。
「っ…ふ、ぅ」
何が起きたのか理解するよりも先、塞がれる塑琉奈の口。一瞬柔く当たっただけなのが、次には何度も何度も、まるで貪るような激しい口付けに変わり、びくんっと身体が強く跳ねる。
「あっ、ふぁ…ば、くご…っ」
苦しさに口を開けば容易に舌を絡め取られ、そのまま混ざるのは生暖かい感触と体温。そして二人の間にはリップ音と水音が鳴らされる。
口から漏れる吐息さえ呑み込み、彼女の口内を自身の唾液で満たしてそのまま上顎をなぞれば、更にびくびくっと身体が跳ねる。
「っは…」
彼女の口内を犯しながら、塑琉奈の表情を細目で見やれば、潤んだ瞳をしながらに口付けに夢中でよがる彼女の姿に、ずくんっとまた身体の奥が疼いた
「…はぁ、は…」
「っ…」
口を離せば互いの舌から紡がれる唾液の糸、同時に口元から垂れるのも構わず塑琉奈はビクつかせた肩を荒い呼吸と共に動かす。
爆豪はそんな彼女の様子を見つめながら、口元の唾液を舐めとり、そのまま舌なめずりした。
めちゃくちゃにしたい。全部俺だけに染めたい。
いっぱい喘がして俺だけによがって、縋って、ドロドロに蕩けさせて、俺だけしか考えなくさせたい。
そんな醜い野獣のような感情がぐるぐる、ぐるぐると爆豪の頭の中を駆け巡り、支配する。
普段とのギャップで、あられもなく艶めかしい塑琉奈の姿にこれ以上制御ができる訳もなく…
「はぁ…好きだ」
無意識に漏れた思いの丈、それと同時に理性は興奮と疼く支配欲の高まった感情に呑み込まれて…爆豪はなすがまま、塑琉奈にかぶり付いた。