【MHA】【爆豪勝己】(※R18)ハートビートエネルギッシュ
第2章 beat.2
とりあえず薬は…症状が悪化するかも知れねぇから駄目だ。なら、このまま身体落ち着かせるまで無理やりにでも寝てもらうしかねぇ。コイツにはキツイかもしれねぇが仕方ねぇ
「(…正直、俺もやべぇ)」
うっとりとさせた瞳、吐く息はどれも熱を帯びたそれ。頬も身体もほんのりと紅潮させ、そこから垂れる汗が艶めかしさを演出させ、余計にそそらせる。
一目見た彼女の乳房は見ただけで涎が出そうになるほどに誘惑を駆り立て、しかも乳首が薄ら桃色だったのが余計にだ。
そんな意中の彼女の、あられもない姿に爆豪は情緒が滅茶苦茶になりそうなのを…自身の下半身が反応しているのも無視して必死に耐えている。耐えているのだ。
彼の前にあるのは、願ってもないご馳走様なのに。
「(クソクソクソクソッ!勃つな!!)」
自分の我慢よりも正直な身体に苛立ちのあまり歯を食いしばる。
「ばくごー…」
「あ゛?」
「ぬるくなった…」
「はァ!!?」
ついさっき渡した筈のボトル。昨日入れてキンキンに冷えてるそれが温くなったと力無く言った塑琉奈に、そんなまさかと思わず顔を上げる。
これが爆豪最大のミスだった。
とろんとした熱を帯びた目線、服を脱いだままの状態で無意識に胸が寄せた状態でこちらにペットボトルを差し出す塑琉奈の姿、それを視界いっぱいに入ってしまう
「ーっ!?」
「それに…身体がむずむず、する」
こてん、と温くなったボトルを爆豪の足の間に落とし、ベットの上で自分の両手を太ももで挟んだまま、落ち着かないのか身体を震わせながら彼と向き合う塑琉奈。
その雰囲気は本人は無自覚であるが、あまりにも蠱惑的だ。
「なん、か、ずっと内側から熱くて…むずむずし、て……」
「っ流氷…」
最早塑琉奈の一つ一つの行動に目が離せず、固まったままの爆豪にすっと伸びてくる彼女の両手。
それはやんわりと彼の頬を包み、そのまま撫でながら塑琉奈は嬉しそうに柔く笑う。
「ばくごー…のほっぺ、冷たくて気持ちいい、ね」
塑琉奈の何気ない言葉。それを皮切りにぶちん、と彼の中で何かが切れる音がした。